フォード型の大量生産について
資本主義の成熟について、アメリカのフォード社の果たした役割は、大きいと思う。フォード社は、まず規格化大量生産を実行し、大きな利益を得て、その力で社会に会社の力を認知させた。このように主流になるためには、ある程度の規模が必要であり、小さな効率的経営者では超えることのできない壁を突破している。
もう一つは、一般労働者に車を売ったことである。これは、市場を開拓したという一面があるが、もう一つは「一般に移動速度を向上させることで、速度感を変えた。」と言う側面もある。効率の追求には
「常に速さを求める」
志向が重要であり、これを”車”と言う「大衆の移動手段」で実現したことは、資本主義社会の成立に大きく貢献したと思う。
もう一つ言えば、このような規格化大量生産が成立するためには、ある範囲内で価値に対する同意が必要である。日本的に言えば、「正札」での販売である。日本人は、このような「正札販売」になれているので、規格化大量生産を受け入れやすかったと思う。自動販売機に対する、抵抗感がないと言うことが、いくつかの国から来た人々は、カルチャーショックを与えるらしい。つまり、価格と言うものは、「売り手と買い手の相対関係で決まる」と言う原則が、全てのものについて活きている世界がある。このような異質の価値観を持つ世界があるということを、われわれは理解しないといけない。
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コメント
規格化大量生産主義は高炉メーカー系に多く見られ、工学の基本モデルともいえる状況を90年代までは呈していた。しかし、日本型の非規格化量産の試みで、モデルチェンジのたびに消費者の声を聞く方法論がフォードを凌駕しはじめると、基本モデルとは言えなくなってきた。
フォードが量産技術を確立した時代、地球が無限に大きく思われていた時代で今となってはもう通用しない状況にありモデルチェンジ毎に温暖化抑止への工夫を盛り込んだ車が米国に浸透したために今回のビッグ3の経営危機にも繋がっている。
投稿: 開発魂 | 2009年1月12日 (月) 01時21分