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2009年11月 8日 (日)

人間の評価について

 日経ビジネス・アソシエのHPに面白い記事があった。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/nba/20091030/192621/

 日本人の他人の評価と言うか、承認には2つの側面があるという発想である。

  1. 表の承認:優れた能力や業績を称える。個性を尊重する。
  2. 裏の承認:和や規律、秩序を守り、分をわきまえていること、奥ゆかしさを尊ぶ。

表の承認を簡単に言えば、成績である。現在は、これが強調されすぎているように思う。この理由として、今の日本を動かしている人たちに、表の承認を得てきた人が多いからと思う。特に、子どもの時代に大きな意味を持つ学校社会でも、『成績優秀者だった先生』に指導されている。彼らは、自分が『表の承認』を受けてきたから、承認を受けられない人間のことが良くわからない。更に、『裏の承認』の重要性が、判らない人も多い。表の承認を、端的に表すものが、『偏差値』である。
 しかし、世の中で物事を上手く行うためには、『裏の承認』がないと、人がついてこない。この裏側で、『対人スキル』重視などと言う表現がでている。これが、建前としての「客観的評価」と微妙に交錯しているため、混乱していると思う。昔、ある学生が、

「就職にも偏差値を導入して希望者評価をして欲しい」

などと発言していた。この発言には、『奥ゆかしさ』や、『分をわきまえる』という観点が見えない。
 さて、このような能力はどうして身につくのであろうか。少なくとも、ほかの人の考えを思いやる想像力を常に働かすことである。
 もう一つ、仏教の実践に、一つの智慧がある。お経のあと、

「願わくは、この功徳を以て普く一切に及ぼし我等と衆生と皆共に仏道を成ぜん」

と唱える。皆が良くなれば自分も良くなる、と言う発想である。これを毎日唱え、皆と共に良くなるということが自然と身に付ければ、裏の承認も得やすくなるであろう。

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