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2011年7月 9日 (土)

個人と組織の関係(成長と言う観点で)

 ここ数年、管理職の教育について考える機会があった。そこで組織のあるべき姿について、色々と考える機会があり、特に組織の進化について考えた。結論を言うと、常に改善する組織が結局は生き残ると思う。
 この話は、生物一般のアナロジーである。環境に適合する進化したものだけが生き残る。これは、個人の能力開発の話でも同じである。現実との関係で、自分の能力に不足があったり、知識に誤りがあったりする。そこで適切に修正し、能力を補っていく。このようなことを繰り返し、進化し適合していく。

 「人は誰でも自らの内部に自己を成長させ、実現させる力をもっている」

これは、来談者中心療法を提唱したカール・ロジャーズ(Rogers, C.R. 1902-1987)の言葉である。
 ただし、これが現実には実行できていない。その理由を考えておかないといけない。理由の候補は以下のようになる。

1.何が良いかわからない
  まったくわからない、直感的に今が良くないと思うが具体的に言えない
2.よくできる見込みがない
  理想的なものが遠くにありすぎる、具体的なステップが見えない
  実現手段が見えない

 このような状況は、組織の改善でも同様である。しかし、これを切り開くのが、リーダーシップと言われている。リーダーがビジョンを示し、それをブレークダウンし、中間目標を設定する。そしてステップを踏んで改善していく。その中で必要なスキル訓練や、設備投資を行っていく。これがリーダーの仕事である。
 さて個人ではどうなるであろうか。一つの案は、自らの中にリーダーシップを引き起こすことである。
 日本武道の考え方に、『主心』と言う考えがある。
 少し古い本であるが、小野派一刀流の笹森順造宗家が、旺文社スポーツ・シリーズ「剣道」に、稽古の心構えを書いておられたので、引用しておく。

<引用>
主心

 稽古をはげみ、師から習うといっても、主心を失ってはならない。主心というのはわが心を主人とし外界のあらゆるものを客人として、この客人から多くのも のをまなび取る心がけである。人は五官に触れるものに心を傾けて工夫をこらすと、何事でもわが教えとならないものはない。さらに進んで第六官を働かせて直 観し、天啓を聴くと、凡百の物みなわが師とならぬものはなく、万物ことごとくわが味方となるものである。どんなに物が沢山有り余っていても、われに求める 主心がなければ人から与えることができないものである。この世の中にわれを教える師がないなどというのは、自ら求むる主心のない愚者のいうことであって達 道の見込みないものである。俗に言う「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」と。稽古に当たっては子供や下手を相手としても、なおかつまなぶのでなければ上 達の限りをこえるようにはなれない。日頃弟子をさえわが師と思い、その弟子を相手として長を知り短をみてみずからまなぶのは名人に達する秘訣である。

<引用終わり>  

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