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2011年12月29日 (木)

論理的と言うことについて

 よく、「論理的に」と言われるが、論理的にも色々な面がある。特に、大学の研究の時と、一般社会での使われ方に違いがある。就活の時などの参考になるように一度整理してみた。

1.数学的な論理
 これも、数理論理学の場合と、ユークリッド幾何学などの定理証明の場合と、厳密さがいろいろある。特に狭い意味の論理学では、意味と言う話も、集合論などの上での議論となる。

2.法学的な論理
 これは、文系特に社会科学の立場で使うことが多い。自然にある法、その具体化としてまず、憲法の前文、そして憲法、基本的な六法、そして個別の法、そして施行令や施工規則と言う展開である。基本思想からの演繹的展開や、法的三段論法と言う形で、法律に現実の事象を当てはめていく。この体系は、有限のルールで、複雑に展開する現実を抑える有効な方法である。
 ただし、「正しいものは作られたもの」と言うように、これだけですべての現実を把握するということはできない。

3.事例と類推の利用
 前例や、他所の例を引きながら、説明する。本当の前例から、抽象化して類似性を見出した、アナロジーまで色々な段階がある。このように喩を上手に使うと、説得力が増す。しかしながら、類推の無理があると間違った議論となる。

4.数値化の利用とシミュレーション
 数式的な、モデルができていると、簡単に結果の出ることも多い。但し、コンピュータシミュレーションに頼りっぱなしなら、何ら『論理的』な要素はなくなってくる。人間として付加価値を生み出すためには、数式の意味をきちんと説明できないといけない。

6.思考実験
 ガリレオの時代から、シュレジンガーの猫など、物理学の世界でも、思考実験はよく行われている。これも他人を説得するときにも有効である。

このように論理的と言う言葉にもいろいろな段階があることを知ってほしい。

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