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2012年12月 5日 (水)

理論と現実の関係について(逆の見方)

 昨日は、理論を使って現実を見る方法について書いた。特に組織の機能などは、体制図のような抽象的な図式を地図としてみることで、理解できることも多い。
 しかし、ここで注意しないといけないのは、この抽象的な体制図のラベルの独り歩きである。よくあるのは、「XX長」と名前が付いたから、まるで自分が偉いように勘違いする輩である。また逆に、組織の名前にXXがついているから、
  「XXをしないのはおかしい。」
と名前だけで言いはる人間である。これは学校の教科書通りにモノができていないと気が済まない、優等生タイプに多い。

 さてここまで書いて、思い当たったのは、自発的にできた組織と、他のまねでできた組織の違いである。自発的にできた組織には、まず仕事があり、それを行う人がいて、最後に組織名称ができる。そして段階的に、規則などの充実が行われ、分業がしっかりできるようになる。一方、よその模範を真似る場合には、組織名称などが先にあり、それに合わせて作る場合もある。このような場合は、
  「教科書通りの組織になっていないのはおかしい。
   XXの名前通りの仕事をしろ。」
と言う言い方もとおるようになる。
  「正しいものは作られたもの」
と言うヴィーコの言葉は、ここで適用すべきであろう。

 考えて見たら、日本と言う国は、古くは中国、新しくは欧米と、つねに模範を追い求めてきた。そのような組織は、教科書通りでもよかったかもしれない。しかし教科書通りが、空論のレベルになると、山本七平流の『員数合わせ』が横行する。さらに、現実を無視した『空気』の暴走にもつながってくる。

 今の社会は、変革の時代である。このような時は、もう一度自分で切り開く努力をすべきではと思う。そのためには、教科書と現実の違いに向き合わないといけない。

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