ご縁のあった人たち

無料ブログはココログ

« 数学を学びながら思ったこと | トップページ | 学問の方法について »

2013年2月10日 (日)

メイドインジャパンを見て

 昨日のNHK番組「メイドインジャパン」を見て思ったことを、忘れないうちに書いておく。まずドラマとしては、色々な伏線がうまく生かされており良い出来だったと思う。しかし、この時期にこの番組と言うことは、色々副作用がありそうなので、一寸対策を考えて見たい。
 まず、一つ目の大きな話は、中国の経営陣に対する偏見である。先日も書いたが、この手の話では、どうしても日本の優位と言うと、品質の問題となることが多い。そして、中国の企業では、経営者と現場の断絶が少なからずあり、日本の現場のような技能でつなぐ面が無くなって、品質問題が発生する場面もないとは言えない。また、経営陣が現場の声を無視することもないとは言えない。
 しかし、今回NHKのドラマとして取り上げることは、中国の経営者が、現場を観ず目先の利益追求に走ると言うステレオタイプが暴走することをあおりそうである。日中関係の微妙な時、もう少し配慮がほしかったと思う。

 さてもう一つの問題は、日本の自動車メーカーの力である。このストーリーでも、自動車会社が調達する電池が大きな役割を果たしたが、日本の自動車メーカーは、新規取引先が品質に不安要素を持っていることを、見抜く程度の力は持っている。モノづくりの流れを見て、どこに弱点があるか、これを見抜けないようでは、新規購買先の開拓などできない。
 購買部門として、単に安い値段で買うだけではない。取引先の力量を見極める。状況によってはアドヴァイスをして育てる。このような関係があるから、日本の系列は強みを持っているのである。逆に取引先も言うべきことを言うし、力のない購買担当者は、交代させるぐらいの力を持っていた。
 このような関係を、MBA教科書鵜呑みで『癒着』と追及するような『優等生』が多くなったから、日本の産業がおかしくなったのではないかと思う。日本のお互いの入り組みの中には、ISO的な規格や監査が入り込む余地は少なかったのではと思う。

« 数学を学びながら思ったこと | トップページ | 学問の方法について »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 数学を学びながら思ったこと | トップページ | 学問の方法について »