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2013年4月10日 (水)

勉強の効果

 学校で学んだ知識の活かし方について、色々と考えている。少し前に流行った『金融工学』などは、数学的手法が現実問題の予測に使えると、もてはやされたものである。しかし、実際は当たることもあると言う程度であった。
 これに関して、第2次大戦のアメリカ軍の新兵器の話を思い出した。昔NHKスペシャルでも取り上げた、VT信管と言う技術である。これは、砲弾の中に小型のレーダーを入れておき、敵飛行機に一番近くなった瞬間を検出して、爆発する装置である。つまり実際に当たらなくても、近所に弾が飛ぶだけで、爆発する。または、爆発する時間を見計らっての仕掛けと比べ、自動的に一番良い爆発タイミングを選ぶ、『賢い』砲弾であった。
 当時の日本陸海軍にはこの技術がなく、多くの飛行機が撃墜された。
 しかし、VT信管だけで撃墜率が増加したのではない。アメリカ軍の対空砲火は、向きを変えるなども動力を使い容易にできるようになっていた。一方、日本海軍の艦船では、砲台の方向転換や角度変更は、人力操作が多く必要であった。
 つまり狙う方向をしっかり変更できる力があるから、近所まで近づいてら爆発する、VT信管の力を引き出せたのである。日本軍には、相手飛行機の方向に、対空砲火を修正することすら、難しかった。
 この喩と同じで、金融工学で予測できる範囲にまで現象が入っていれば、数式の予測は正しかったであろう。しかし、このような数式が当てはまる世界かどうか、見極めて対応を考える、方向付けができないと、いくら勉強した知識があっても実世界では使えないものになる。

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