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2013年5月 5日 (日)

論理的思考の教育について

 アメリカが1980年代に科学教育の改革について、検討した資料が出てきた。色々参考になるが、スキル訓練に関して、興味深いものをまず挙げておく。

 基本的な考えとして、生徒に対して、情報媒体、教師、同級生から得た科学・技術分野に関する情報を、批評的に読み書きし、注目すべき証拠と無視すべきものとを判断し、注意深い主張といい加減な主張とを区別できるように支援することを、教育の目標としている。加えて、この批評スキルを自分自身の観察、主張、結論にも適用し、自らの偏見などに縛られないようにする。

 ここで、教師も批評の対象に入っていることに注意したい。日本の教育は、いまだに教育勅語を頂いた絶対権力者の世界である。皇室などに尊敬を示さない、左派教師の中にも、教師の権力絶対と言う思想の人間は、少なからずいる。

 さて、個別の排除すべき主張は以下のとおりである。どれもまともなことだが実行するのは難しいと思う。

  • 主張の前提が明確にされていない
  • 主張の結論が、示された証拠から論理的に導かれたものではない
  • 主張が類比で行われているが、比較が正しくない
  • 事実が意見と混じりあい区別されていない
  • 有名人が権威として利用されている
  • 明確な判断基準がなく、曖昧な表現となっている
  • 報告すべき内容の中に、意識的または無意識的な歪曲に対する対策に関する言及がない。(別の立場での検討などがない)
  • 実験の結果に関して、実験集団と比較される対照集団についての言及がない
  • 目盛の一部を省略したり、不適切な尺度を使うなどの外観を歪曲するグラフを使う
  • ある集団のすべての構成員は、他の集団の構成員と重複しないほとんど等質の特徴を有していることを暗示している
  • 平均値を示すが、分布の形や分散を提示しない
  • 百分率または分数で示すが、標本全体の規模を示さない
  • 絶対値と比率の混同がある
  • 誤解を招くような表現がある
  • 結論を唯一絶対として検討し、他の可能性を考慮していない

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