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2013年6月26日 (水)

キャリア教育について

 ちくまプリマ―新書の「キャリア教育のウソ:児美川孝一郎」を読んだ。

 色々参考になるが、反論もある本である。まず参考になる点は、現在の大学のキャリア教育について、上手くまとめている。特に、
  「正社員だけを目標のキャリア教育の限界」
を指摘している点、
  「就職熱を炊きつける面と、現実に合わせる冷却する面」
の両面を指摘している所は、現在のキャリア教育の問題点を明らかにしている。
 また、p138~p139の某大学の逸話で、正社員の生涯収入は非正規雇用者よりはるかに大きいとPRしているが、大学で働く非正規職員の気持ちをおもんばかる、優しさは著者の人徳を示している。

 さて、反論すべき点は、それでも正社員とする、キャリア教育と言う観点での議論である。このためには、正社員に成る重みをまず考えないといけない。正社員に成ると言うことは、仏教で言う大乗の気持ちでないといけない。私の経験話を、一つしておこう。私の最後の勤務先では、利益構造と子育て中の女性でも働ける職場の両立を実現した。そして、その職場の運営管理は、私の後任者に託したが、これを最終的に強固にするために、当時は正社員でなかったA子に私の考え方など伝え託している。彼女は、これを活かすためにその後正社員に成ったと聞く。彼女は、正社員から非正規雇用の人までが幸せに勤務でき、しかも経営的な利益を生み出せる組織運営ができるように、上司のサポート役として貢献している。
 つまり、正社員に成ることで、他の人の幸福にまで貢献できる力を発揮しないと、正社員に成ると言ってはいけないのである。
 このためにはどうすべきだろうか。私の意見は、まずこのような正社員の重みをしっかり考えて、自分で問題を解決する意欲を持つ学生を育てることが本来のキャリア教育と言う考えである。このためには、学生時代に身に着けるべき知識と、その使い方をしっかり教えて欲しい。キャリア教育として、自己分析やマナー訓練だけ行っていても、本来の知恵の使い方がなければ、本末転倒だと思う。

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