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2013年9月11日 (水)

女性の働き方について(アメリカの事例)

 話題になっている本、「LEAN IN」を読んだ感想を少し書いておきたい。
 この本は、女性が会社経営者になる為の色々な障害について、それを乗り越えた体験談である。色々書かれているが、表題のLEAN INが示すように、「自分が一歩踏み出す」ことが大切と言う結論である。
 これを見て、アメリカでも女性には、機会が与えられていない」のだと考えた。
 しかし、色々と考えると、日本とアメリカでは少し条件が異なっているように思う。
 アメリカの社会は、多民族社会が原則であり、契約文書などがきちんと残っている。仕事のマニュアルなどもしっかりある。確かに経営者は、自分の能力で行う部分が多いかもしれないが、それでも情報の多くは入手可能である。
 この条件では、女性を押さえつけているのは、機会を与えないという圧力である。なおこの与えないというのは、明確な形でなく、暗黙的に行っている。デフォルトの初期値を、男性にした仕組みとなっている、という感じがする。

 一方、日本の場合は、少なくとも学校社会などでは、結構男女の平等はできている。しかしながら、企業内での技量伝承において、男女の平等ができにくい仕組みが、暗黙的に存在する。暗黙的と言うか、皆が意識していない仕組みと言うべきであろう。つまり、日本の言語は、高文脈依存型である。これは思考方式にも影響する。つまり、前提となるモノをできるだけ多く共有しないと、思考の伝わりが上手くいかない社会である。
 日本企業や官僚世界は、これを若手社員を長時間残業などで拘束し、一体となって仕事をする。さらに会社の寮での濃密な関係を維持し、先輩後輩の関係も深くする。こういう形で、上記の共有情報を作り上げているのである。
 この関係は、男の付き合いが主体となり、女性の入りにくいものがある。
 女性の社会進出の制約の一つはここにある。

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