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2013年10月 8日 (火)

高学歴者社会の弊害

 今朝の朝日新聞の、「耕論 生き直すために」で、千房の中井社長が

のみ込みの早い新人ばかりだと、人材育成力が急激に堕ちる。

落ちこぼれの懸命な姿勢は、上司の突破力を高める。

と言っていた。今の高効率志向社会の、本質的欠点をついたものとして、しっかり味わうべき言葉だと思う。

 高学歴社会になり、高度に抽象化した、理論で会話ができるようになる。これ自体が悪いことではない。しかし、このような理論から、はみ出たものがあると言うことも認識しておかないといけない。特に、指導的な立場の人間は、現実の多様な側面と対峙しないといけない。このような力は、理論で記述できないモノに対し、真摯に向き合うことから生まれてくると思う。
 
 この実例として、日経BPのHPに子育て社員の話があった。
 http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20131006/254230/?n_cid=nbpnbo_mlt&rt=nocnt

 この中にも、当たり前と思う話が、今の世の中の議論から抜けているという指摘がある。

大抵の場合、ワーキングマザーに不満を抱く周囲は、「ご迷惑かけてすみません」、「いつもご迷惑おかけしているので、今日は私が代わりにやります」といった、たった一言を言ってほしかっただけだったりもする。

 

 一方、ワーキングマザーの側は、「育児との両立は大変だと思うけど、頑張れ!」と応援してくれる人が、たった一人でいいからいてほしかっただけということもある。

 

 たったそれだけのことなんだけれども、小さなことでも積もり積もれば、耐えられなくもなる。

このような話は、原理主義的に権利を振り回す、学問的知識のしっかりした人からは、出てきにくい。マルクス主義を代表とする経済学的発想では、労働対価は賃金でしか考えない。しかし、感謝というもの、満足というものでも人は動くのである。

 

 このような多面的な見方ができる人を、現在の指導者として求めているのではなかろうか。

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