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2013年11月11日 (月)

文系大学院生の就活について(続き 解決編 その1)

 昨日書いた、文系大学院生の就活に関しては、問題点の指摘が中心となって、解決方針が弱かったように思う。詰めり、学生時代の研究と、実務のギャップに関してだけの指摘に終わってしまった。これだけでは、学生さんを暗くするだけかなと思うので、もう少し自分の力を引き出す方法を検討する。

 私が良く使う喩に、「理論的知識はVT信管」というものがある。もう一つ言えば、「知識は竹竿」も同じことを言っている。「VT信管」は、太平洋戦争中にアメリカの新兵器として、日本の飛行機を多数撃墜したことで有名である。これは、小型のレーダーを砲弾の中に仕込み、相手飛行機が近所に来れば、爆発する。飛行機そのものに命中しなくても、その近所数十メートルに砲弾が通ればよいので、効果は大きかった。しかし、VT信管を持っていても、敵の飛行機の『近所』に砲弾が飛ばなければ、まったく効果はない。

 この喩が、解っていただけたであろうか。今の学校の研究は、ある狭いところで、厳密に検討している。そのツボにはまるか、それが応用できそうなところまで近づくと、理論的な知識が活性化して、色々見通しができてくる。しかしながら、会社の仕事は、飛行機の飛ぶ範囲よりもっと広がっている。そこで、自分の知識が近所まで飛ぶことは、稀なこととなってしまう。

 しかし、これであきらめてはいけない。もう一度、自分の力の活かし方を考えるべきである。知識を活用することは、個別の経験を広げることができる。さらに経験の間に、理論的知識の網を作ることができたら、多くの事柄の見通しが良くなってくる。こうして、知識を活かして、経験を広く統括する、一般的なモノを見出す。そしてその規則性を記述して、「作業規則」などの形で多くの人が使えるようにする。このような力を発揮できれば、研究経験も生きてくると思う。

 この作業においては、抽象化を上手く使うことが必要である。先ほども言ったが、現実世界は色々広がり、どこを狙ってよいかわからない。それを抽象化して、小さな世界にまとめることで、見通しが良くなることがある。抽象化した小さな世界を見て、自分の知識が使えるか考えるのも、一つの方法であろう。

 ただし、このように抽象化したモノには、落としたものがある。つまり、間違っている可能性もある。これを防ぐためには、今までの会社の蓄積したKnow Howなどに謙虚に学ぶことである。また現実の、具体例で検証することで、見落としの有無を確認することができる。
 こうした抽象の梯子を上手に昇降することは、理論的知識を活性化するためには有効な手段と思う。

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