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2013年12月27日 (金)

部分から全体を評価する力

 先日、あるテレビ番組で、お菓子のコンクールを見た。そこで評価する人の動きが映っていたが、一口食べてすぐに評価を行っていた。しかし、食物の評価を一口で行うことは、大変な危険性がある。一口目の口当たりがよくても、最後まで食べきると、飽きてきたり、調味料がきつすぎて、水が欲しくなったりする。
 このようなことまで見抜く力を持って、一口だけで評価するのである。この能力は、大変なものがあると思う。それよりできるのかという、疑問を持つ人もいると思う。私は、職人の世界は経験が少ないが、技術屋として次のようなことは言えると思う。技術的に一つのものを突き詰めていけば、ある程度同じような答えに収束する。しかし、色々な選択肢があり、そのどこを選ぶかと言うことで苦労する。逆に言えば、その選択状況さえわかれば、どのようなものができるか、見極めることができる。
 昔、ある軍事技術の専門家が、海外の某メーカーの戦車工場を見学することになった。その時、日本の競合メーカの技術者から、ある部分の厚みだけ教えてくれと言われた。つまり、そこの厚みから、全体としての装備状況、重量、そしてエンジンの力などが、解るというのだ。
 これは、設計者として悩みつくした人間だから、相手の選択がどうなったか知りたい。それさえわかれば、すべてが見当がつくのだと思う。
 このように、自分が全体を考える力があれば、部分的な情報でも、全体を推定できるのである。
 監査などで、一寸したことだけ聞いて、判定するのも、このような能力だと思う。逆に、この力がないのに、部分的につつきまわす。これでは、時間だけかけても成果は少ないと思う。確かに、「犬が棒に当たる」確率はあるが、それでは仕事といえない。
 また、面接でも、「短い時間で見抜けるか」という議論があるが、このように部分から全体を見抜く力がある。
 このような力の存在を認め、自らをその力を得るようにする。そのためには、全体像を自分でも作ることが大切である。こう考えて、精進してほしい。求めない人間には、成果がないのだから。

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