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2014年1月 2日 (木)

会社生活での学問の活かし方

 フレッシュマン氏から、『企業に勤めた視点からの学問に対する考え方』というお題を頂いた。確かに、このお題は、このブログの本来の目的と合致している。そしてこの主旨では、何度も書いてきたが、昨年末に、山本七平著:「常識」の研究、を読んで、一つまとまったものが見えてきた。それは、日本の学校教育における。教科書の働きである。
 日本の学校教育の教科書は、自己完結的にまとまっており、読んだ人間がそれなりの納得感を得ることでは、よくできていると思う。しかしながら、多様な現実の切り取りとしてもあまりにも、割り切りが過ぎる面がある。そして、学校教育に適合しすぎると、教科書だけが真実と思い込みやすい。このような教科書的発想に、過剰適応した人罪は、困ったことを引き起こす。
 技術の側面では、現在の技術進化により、特にディジタル技術では、教科書通りの設計で、かなりの部分が上手く動くようになっている。しかし、実際に製品化するなら、教科書の記述から一歩踏み込み、基本原理までの理解の上で、再展開しておかないと、複雑化・多様化した現実社会との間で、何らかのトラブルに巻きこまれることが少なくない。
 教科書知識に関しても、基本原理からこの教科書の記述になったという、踏み込んだ経験があれば、応用を利かせることができる。例えば、電気工学の分野なら、電気回路は電磁気学の近似としての展開である。このような関係を理解し、
  「教科書は使いやすいように切り取ったもの」
と考えて、必要に応じて踏み込む力が必要である。
 ただし、企業の仕事には、完成までに期限がある。そのために、何でもかんでも、理解するための勉強をするという姿勢では、仕事にならない。従来の事例をなぞっていくことも大切なことである。但し、その事例に対して、なぜこうなっているかを、常に考えて、自分の持っている知識で説明を試みる。さらに不足している分野は勉強する。このような姿勢が、重要だと思う。
 何度も説明を試みていると、ある時突きぬけて、解ったという経験をする。これが一度できると、他でも応用が利くようになる。なお、説明の仕方は、講談社のブルーバックス・シリーズなどに参考になるものが少なくない。但し、これだけに頼ると自分で考えなくなる。自分で、ブルーバックスの本とするモノを書く、ぐらいの気概で臨んでほしい。
 最後に、文系の知識も、このような活用ができることを、知っておいてほしい。文学的な人の心への寄り添い、社会科学的な説明力、どれもが生かし方によれば、活用できるのである。
 この記事は、内定した人にも読んでほしい。

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