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2014年4月27日 (日)

反対意見の展開方法について

 STAP細胞に関する報道を見ていて、この国の教育には、適切な反対意見の展開方法が、できていないと感じた。本来、一つの理論に対して、反論するなら、以下の2つの方向がある。

  1. 議論内容の事実関係を否定する、証拠などを提示する
  2. 議論の論理展開の欠陥や矛盾を突く

STAP細胞論文のような、実験結果での発見となると、1.の証拠提示と言うのは難しい。可能性があるのは、現在の論文で書いている内容を、再現実験し、同様な事象が、別のモノで生じるという展開になる。しかし、これはSTAP細胞の再現実験よりも難しくなる。
 そこで、反論として使われるのは、2.の論証の不備を突く方法である。今回の論文は、画像の細工と言う、論証としては、不適切な行為をしてしまった。従って、これで論文は疑わしいという、言い方はできる。

 しかし、今回の事例でもあるが、論文作成者の人格を攻撃して、論文を貶める議論がある。今回でも、週刊誌やネット上には、小保方さんの中学生時代の作文などまで持ってきて、無断引用などと言う場合も散見する。ここまでひどくないが、学位論文の引用が不適切などと言う言い方での個人攻撃もある。さらに、テレビのワイドショーなどでは、精神科医と称するコメンテーターに、小保方さんの行動を疑わせるようなコメントまでさせている。
 確かに、永久機関を発明したなどと言う、話を持ち込む人間は時々いる。このような人に取り合わないために、あるレベルの能力をもっていない人間は、口出しするなと言う、科学会の暗黙のルールは存在する。そして必要な面もある。

 ただし、今回の色々な個人攻撃はひどすぎる。このような、攻撃が行われた場合には、弁護士が介入するのも自然である。科学の世界に、弁護士の介入と言うことは望ましくない、という議論をするなら、科学者としての反論をきちんと行える環境を整えるべきである。
 小保方さんの記者会見に、男女関係などを匂わせる質問を行う記者が同席していた。このような場でしか、説明できない環境なら、弁護士立会いは当然だと思う。

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