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2014年5月10日 (土)

小保方さんの不運について(その2)

 先般のInoue氏のコメントには、もう一つ大切な内容がある。それは、科学者の育成と管理に関する問題である。独創的なモノを育てるためには、若い研究者に自由にさせるのが良い。これは一つの考えである。しかし若い人間に勝手にさせると、まともな論文も書けなくなる。これに関しては、前にも書いたが、山中教授がノーベル賞受賞時にどこかで言った、
  「アメリカで犬が鳴いたという発表があれば、日本のどこそこで犬が鳴いた
  という論文を書く。」
形での、練習を積み重ねることで、論文の書き方などを学ぶのである。この段階は、Inoue氏の指摘のトップダウン的な研究指導になる。
 http://manabizz.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/2-56c3.html
 http://manabizz.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/2-ead2.html

 このような、下働き経験なしにいきなり新しいことを行うときは、周囲のサポートが重要である。今回の教訓は、研究者に対するマネジーメントと言う大切な課題を、真剣に考えるべき、と言うことである。

 Inoue氏の指摘にもあるが、山中教授の研究室は、多分山中先生の強いリーダーシップで、統制のとれた研究を行っているらしい。このように、リーダーの見通しがしっかりしていれば、トップダウンの指示で皆が動くのは、正しい形だと思う。一番問題なのは、丸投げの癖に口出しして、しかもトラブルになれば逃げるような人間が、名ばかりの管理者としているような組織である。論文共著者の癖に、中身を知らないと公言するような人間が、リーダーになる組織はどこの世界に許されるであろうか?

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コメント

私がコメントにて記載した内容、blogで取り上げて頂きありがとうございます。
山中氏がノーベル賞受賞時に言われた言葉が掲載された誌名は、
『日経ビジネス2012年10月10日号 50ページ
「研究者を“憧れの職業”に」、ノーベル賞山中伸弥・京都大学教授
2011年秋のインタビューで語った研究への思い』
(http://business.nikkeibp.co.jp/article/NBD/20121009/237845/?ST=pc http://read2ch.net/bizplus/1349766196/)
かと思われます。
他にも、例えば、
"46歳のときに、ある賞を受賞された時に書かれた文章の一部を抜粋させていただき、引用したものです。"
(http://toyamash.blog.fc2.com/blog-entry-41.html)においても、
受賞時の軌跡を辿る記事(http://closeup.hellodoctor.jp/e9.html)でも、
自伝である
『山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた(山中伸弥,緑慎也:講談社:12/10/11発売)
の読了者のコメント
"この話を読んでいると、「その通りだよなあ」と思うのだけれども、研究費を獲得したり、大学や研究室内でのポストを維持するためには「目先の結果」が求められることも少なくありません。

「阿倍野の犬実験」でも、とりあえず論文書いて実績をあげておきたい、という現実もあるのです。

この本を読んでみると、山中先生をここまでの成功に導いたのは、「みんながやらないことをやった」こと、「プレゼンテーションの能力をアメリカ留学の際に磨いたこと」、「目先の結果を求め過ぎなかったこと」、そして、「周囲のスタッフをひとりの研究者として尊重したこと」なのではないかな、と僕は思うのです。"
(http://d.hatena.ne.jp/fujipon/20121031)
最後に、2011年開催の若手教育シンポジウムの講演でも、
"どうやって「阿倍野の犬実験」にしないかが生涯のテーマでもあります"
と仰られ、それと山中氏が行った「犬実験」のプロセスとして考えられるのは、
「実験条件をがらっと変え、今までの実験を踏まえある仮説を立て、その実験条件でその仮説が成り立つのか、もし成り立たない(予想外の結果が出た)場合、なぜそうなったのかを思考したり、追加実験を立案し実施した」
(http://www.mbsj.jp/admins/ethics_and_edu/doc/111214_wakate_sympo_all.pdf)
であり、つまりは、度々「二番煎じ、三番煎じの実験や立案はしない方がよい」という事を仰られているようです。

貴重な情報提供ありがとうございます。
もう少し続編を書かせていただきます。

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