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2014年6月26日 (木)

小保方晴子氏の学者としての育ち方

 昨日の記事に、Inoue氏からコメントいただいた。いつも読んでいただき、コメントを頂くのは、著者として嬉しい限りである。
 さて、STAP細胞に関しては、私としては
  「理研の再現待ち」
と言う姿勢である。なお成功確率はかなりあると思っている。但し失敗でも、とんでもない別の発見の可能性は、捨てきれていない。つまり笹井反論にある、「もっと変な物の存在」である。一部報道のES細胞説に関しても、まったく新種の「ES細胞」などと言う、珍妙なるものが出る可能性は捨ててはいけないと思う。STAP細胞だけでも十分非常識なのだから、何が出ても驚いてはいけない。

 もう一つ、Inoue氏のコメントの引用内容にもあり、他の研究者たちが、明示的ではない場合もあるが、主張している意見があり、これに対して少し反論しておきたい。彼(彼女)らの主張は、

論文の書き方も指導されていない人間に、まともな研究手法(実験手法)等、身についているはずがない。従って、捏造したに違いない。

と言う論法である。
 確かに、日本の大学などでは、実質上先輩後輩の徒弟制度の中で、研究姿勢などが総合的に身につく形となっていることが多い。このような観点で見ると、
   「論文もまともに書けない人間は実験もできないだろう」
という論法も成立するように見える。
 しかし、小保方晴子氏の経歴を見ると、彼女は日本的研究者の徒弟制度的育成からは、完全なる『はみ出し者』である。こういう経歴なら、実験スキルだけは一流だが、論文作成はまだ幼稚と言うレベルになるのは、可能性がある。

 なおアメリカでは、論文作成のスキルなどは、大学やもっと手前で訓練されることは、昨日の記事
 http://manabizz.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/post-647c.html
の中で引用したアメリカの教育の話を参考にしてほしい。
 http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20140619/267047/?rt=nocnt

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コメント

そうですね、実験のセンスを磨くのはいい経験だったとしても、
本来なら論文を書くのに重要なステップである、
日本なら科研費申請(http://www.chem-station.com/blog/2013/11/post-571.html#more)
アメリカ留学時なら、
アカデミック・ライティング、英文執筆の支援、指導を受けたり(http://www.ura.osaka-u.ac.jp/uramagazine/vol_007.html )
昨日挙げたhttp://www.chuokoron.jp/2014/05/20146_1.htmlにも書かれていたのですが、リサーチ・アドミニストレーター(http://www.waseda.jp/rps/ura/news/siryou/ura_booklet.pdf)
を利用するそうですが、それらを未経験、うまく回避し、
日本で就職時にフォローやメンター(助言者)が乏しいまま、ユニットリーダーという逆にそれらを管理する役割を担ってしまったのも原因かと思われます。

Inoue様
何時もありがとうございます。
ご指摘の通り、科研費の申請は、研究の位置づけを上手に表現する良い機会ですね。このような徒弟奉公で身につくものがある。
これが、表に出ないから、今の研究社会の一つのひずみにもつながっているように思います。
ただこれにしてもう少し意見をまとめたいので少し時間を下さい。

多いとみるか、少ないとみるか分かりませんが、彼女は特別研究員(http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%B0%8F%E4%BF%9D%E6%96%B9%E6%99%B4%E5%AD%90)の時に一本、科研費を申請(https://kaken.nii.ac.jp/d/p/08J05089.ja.html)し、通っておりますね。

何時もご指摘ありがとうございます。
科研もレベルがありますから、比較的通りやすかったのでしょうか?
ただし、指導者がどこまで文章を見て、直していたか?
このプロセスが大切だと思います。
彼女の場合は、色々渡り歩いただけに、このような指導者はいなかったのでしょうね。

特別研究員制度
選考方法
http://www.jsps.go.jp/j-pd/pd_houhou.html
特別研究員-DCの就職状況(概要)
http://www.jsps.go.jp/j-pd/pd_syusyoku.html
DC1・工学 127名  平成20年度特別研究員採用者一覧(20.4.1現在)
https://www.jsps.go.jp/j-pd/data/saiyo_ichiran/h20/DC1_kogaku_h20.pdf
平成25年以降の改善について
http://www.jsps.go.jp/j-pd/data/seido_kaizen.pdf
審査員はしっかりしていて、自由な発想の捉え方に関しては賛否の意見があるかと思われますが、ただ平成25年より前なので学部の時と同じ指導員ですね。

Inoue様
 貴重な情報ありがとうございます。
 比較的通りやすそうですが、先例などを見て、それなりの文章は書いたでしょうね。
これで通ることで、かえって世の中を甘く見たのかもしれませんね。
 STAP細胞に関しては、もう少し再現試験の様子を見ます。
 何時もありがとうございます。
 

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