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2014年6月25日 (水)

STAP細胞に関して(週刊現代の記事から日本の学界の役割)

 6/23発売の週刊現代に、STAP細胞関連で小保方靖子氏が逮捕される可能性、と言う記事が出ていた。さらにご丁寧に、これを引用して、NIFTYのニュースにまでなっている。
 http://news.nifty.com/cs/economy/economyalldetail/sfn-20140625-20140625_1/1.htm
 私が読んだ感触では、週刊現代の記事には問題が多いが、その原因を根本まで掘り下げて、議論すべき内容が見えてきた。

 まず、今回の週刊現代の記事や、理研改革委の提言は、明確に言わないが、
  「小保方靖子はSTAP現象を、既存のES細胞などを使って、捏造した」
と言う前提で記述している。しかも、その根拠は、自分達の情報ではなく、彼らは公開しないどこやらの権威筋の意見を丸呑みしているに過ぎない。これは、冤罪事件などの報道と同じく、どこやらの意見を丸呑みして、さらに懲罰意見を加えているだけである。これが、刑事事件の被告なら、『推定無罪の原則』と言う主張もあるだろうが、今回の話は無視している。

 なお、今回の小保方晴子氏は、ネイチャー論文に関しては、画像の加工と言う罪を犯していることは間違いない。しかし、このような罪と、実験自体の捏造に関しては、全く別の観点で議論しないといけない。しかし、論文データをねつ造するなら、実験も捏造と言う、拡大解釈で、話をしている向きが多い。この点に関しては、笹井反論の、「STAPを認めないと従来のES細胞では説明が難しい」と言う観点は、実験の正当性にある程度の証拠となっている。

 さて、この議論に関連して、私が問題としたいのは、日本の生物関連学界の重みである。本来、STAP細胞のあるなしは、日本の研究機関で見出したモノなら、日本の学界の場で議論すべきではないのだろうか?私は、情報関係の学会に所属しているが、自分が成果をだした時は、まず情報処理学会や人工知能学会など、自分の所属する学会で発表し、評価を受けたいと思う。わざわざ、イギリスの科学雑誌に認めて貰わなくても、日本の学会が認めて貰えれば、それが一つの権威になる。その後PR効果などで、海外に投稿するのはあるかもしれないが、なぜ日本の学界の場できちんと議論しなかったのだろうか?

 特に、現在でもSTAP現象に関して、議論が分かれているが、日本の生物関係の学界の場で、きちんとした議論を行うのが筋ではないか?文部科学省も、学会に関し存在価値を見るならば、このような場合の議論の場としても、考えるべきではないかと思う。

 この点に関しては、理研ももっと日本の学界を大切にしてほしいと思う。日本の学界や、研究機関の報告が、権威をもって、世界中から注目されるようにすべきではないかと思う。現に、数学の分野では、東北大学の紀要に、わざわざ投稿に来た、エルデシュと言う大数学者もいる。(本件は少しジョーク過剰と数学関係者の突込みはご容赦願う)

 母国語で、学会発表ができ、議論ができる国と言うのは世界中でも数少ない。この素晴らしさを、大切にしてほしい。

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コメント

以前、blogでの紹介ありがとうございました。
ねつ造に対しては、
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140518/bks14051809340012-n3.htm
少し触れられているのですが、
生物関係の学界の場での議論に対しては、雑誌の対談形式で(私が)納得していった感を見ると、進めていってほしいところではありますが、少し前のですが例えば対談方式として、
http://www.nikkei-science.com/201406_054.html

http://blog.goo.ne.jp/motosuke_t/e/ee9ddca0354b6165815cbae606af6552
でも紹介のあった
http://www.chuokoron.jp/2014/05/20146_1.html (対談、佐倉統氏のコラム)
組織論の観点からは
http://president.jp/articles/-/12539
あたりでしょうか。

Inoue様
 何時も読んでいただき、コメントありがとうございます。
この話は、結局再現できるかという、理研の動きに係わってくると思います。
 ただもし成功したら、その時の各部門の手のひら返しは、戦後のマッカーサー万歳や、北朝鮮叩きのような、「昨日までの話はなんだったのかな」
と言う流れになりそうですね。

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 昨日の記事に関して、Inoue氏から貴重なご指摘を頂いた、深く感謝する。 さて [続きを読む]

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