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2014年7月 4日 (金)

法学部の不人気

 昨日、テレビを見ていたら、関西の大学で、法学部の志望者が少ないので、学部長たちが高校生向けにPRしている場面を、取り上げていた。どこやらの大学の法学部長は、『スプーン曲げ』を演じて、話をしているらしい。ここで色々な問題点が見えてきた。
 まず、法学部の不人気は、法科大学院のトラブルの影響を受けているというのが、一つの論点である。ここで大切なことは、法科大学院をたくさん作った時に、法学部の位置づけをどう考えるか、明確にしていなかったことがある。これは、もう一つ突っ込むと、大学院というものの2面性を、きちんと議論し、学生たち関係者に説明していない、大学と文部科学省の怠慢の結果でもある。
 そもそも大学院には、修士課程と博士課程がある。この二つには、全く別の要素があるのにそこを明確にしていない。この問題点は、以下の式であらわされる。

  修士課程=博士課程前期 または 修士課程≠博士課程前期

この図式にしてがって少し説明すると、一般に大学院と言うと、前者の前期、後期の博士課程のイメージになる。しかしながら、法科大学院やMBAなどでは、後者の修士課程が独立したものである。乱暴な言い方をすれば、博士課程前期と言うのは、研究者としての基礎的な力を取得する場である。一方、修士課程は、高度の専門職の教育である。

 法科大学院は、弁護士などの法曹資格を得るための、高度専門教育であり、これが修士の本来の姿である。MBAに関しても、経営者あるいはコンサルタント育成の専門教育である。こう言い切ったら、 話が分かりやすくなる。
 しかしながら、この言い切りに対して、
  「それでは従来の大学の学部の抱えている、大学院はどうなるの?」
と言う疑問が出てくる。特に大学院重点化と言って、多くの学生を院に進学させている。ここで、博士課程前期修了で、就職する学生の扱いはどうなるのだろう?

 この部分の正確な説明は、大学の方からあまり聞いた覚えがない。もっとも、昔から博士課程前期から、企業に就職する人間は、大学で研究ができないドロップアウト者だという、大学の教授の見解なら伺ったことがある。今もその発想が続いているとは、とても思わないが、博士課程前期と修士課程の整理は、もう一度きちんと行うべきではないかと思う。

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