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2014年7月 5日 (土)

橋を潰す

 昔、あるところで

石橋をたたいて渡るのではなく、叩き潰してしまう

と、守旧派の抵抗について、表現した人がいた。この話を、もう一つ皮肉な目で観れば、

橋を潰せばだれも渡れない。橋を渡らない(リスクを取らない)責任を追及されずに済む。

と言う発想が見えてくる。

 STAP細胞に関しては、文部科学大臣等の意向もあり、小保方氏を含めた再現実験が行われている。
 しかし、これに関して、分子生物学会の理事長は、反対の意向を表明している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140704-00000165-jij-soci
 この話は、まるで上の、「橋を潰す」動きのようにも見える。
 理研の対応も問題があるが、本来STAP細胞に関しての議論は、学会の中でまず行うべきであり、ネット上やマスメディアのリンチなどとは一線を隔した、仮説・反論と言うしっかりした議論が行われるべきであった。これが、日本の学界をパスして、ネィーチャーやサイエンス等の海外を求める風潮には違和感を感じる。

 この議論の根底には、今回の「STAP現象」を、「小保方氏の故意の捏造=混入」と言う、決めつけで、話をしている人たちがいるからである。確かに、故意の混入と考えれば、多くの現象は説明がやりやすい。但し、その場合には、小保方氏の行動には、余りにも矛盾がありすぎる。実験の捏造するなら、あの「かわいらしすぎる実験ノート」の公開が説明に困る。実験データのねつ造の少しの手間で、もう少し気の利いたノートができたはずである。私は、あのノートの公開を見て、学者としては『幼児』レベルだと思った。しかしながら、学者としての幼児性と、実験の腕とは別物である。このように考えて、私は何らかの現象は起きていると考えている。

 さて、ここで大切なことは、ヴェーバーの言う『価値自由』の実行である。例えば、理研を追求する人達も、「STAP細胞自体の捏造」論と言う立場で議論しているのか、「STAP細胞らしきものはできているが実験管理がずさんだった」と言う立場で、意思表明しているのかを明らかにすべきである。そのように前提が明確でないと、議論がおかしくなるともう。

 なお、私個人の意見をもう少し加えると、「STAP現象」自体は、もっと調べるべきだと思う。特に、遺伝子のレベルできちんとした追跡と、解析を行うべきだと思う。その中で、多くの仮説を検証すべきだと思う。それこそ「ES細胞」の混入ではなく、「ES細胞的な物」の出現や、抽出などと言う、第3の展開が生じるかもしれない。このような広い観点での研究のマネジメントが必要である。これは、今の小保方さんに期待するのは間違っているが、理研には少しはましな人材がいると思う。

 アルタミラの壁画ではないが、子供の発見でも、世界が動く例はあるのだから。

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