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2014年8月 5日 (火)

学者の優位性を紹介する

 昨日書いた、研究世界の専門性に関して、少し補っておく。現在の先端研究は、確かに素人が理解するには、かなり難しい段階となっている。しかしながら、なぜ難しいのか、これを周知する努力が、分野によって大きく異なっている。
 私個人の経験から言えば、情報処理や計測自動制御の学界は、一般での技術普及を考えて、学会誌を一般技術者が読むことで、すそ野を広げるように努力していた。このような解説記事を見ていると、その上の先端研究との違いが、ある程度分かるようになると思う。
 もう一つ、良い事例として、数学の世界を挙げておきたい。元々数学には、4色問題やフェルマーの大定理等の、素人が手出しそうな問題があった。そのような問題に対し、実際は数学的な道具をきちんと身につけていないと、とても歯が立たないものですよと、きちんと解説する文化がある。例えば、雑誌「数学セミナー」や以下の単行本である。

 これは数学と言う分野の、論理的にすっきりした構造の利点もあるが、数学者の体質的な面も大きいと思う。
 東大の改革のとき、数学の先生たちは、教養の若い学生の指導に対し、一番熱意を持っていたと聞く。このような、一般的な知識人を育てる、数学者たちの努力に、他の分野も学ぶべきものがあるともう。

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