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2014年10月 7日 (火)

企業で働く意味について

 昨日も取り上げたが、現代思想の10月号『大学崩壊』特集について、もう少し思うところを書いてみたい。この特集を読んでいると、一部の方々には、『大学を就職予備校化する経済界』に対して、かなりの悪意を感じる。確かに学問の独立と言う、理念からすれば、腹立たしいものかもしれない。しかし、大学で身につけたものを、価値あるものと評価される場の一つとして、企業での活躍と言う側面があることも、認識してほしいものである。

 さて、この特集を読んでいて「レント」と言う概念装置が気になった。レントの語源は、地代と言うことで、小作人が地主に支払う土地使用料のことである。ただし、経済学では、これに超過利潤と言う意味を与えている。つまり、「たまたま土地を所有していたものが、貧しい労働者から搾取する利益」と言う発想が絡む、利益の表示方法である。

 ここで、大学卒業と就活のレントと言う話を考えて見よう。上記の土地所有と対比すると、以下のような言い方になる。

「大企業の社員は、大企業にいるというだけで、高い給料を貰い、下請けに仕事を丸投げしている。このような、『良い』会社に入るために、大卒の資格を得る。」

 つまり、土地の相続のように、『一流大学生』と言う名前で、『一流企業』に入り、レントである、高所得を得るという図式である。

 この発想には、企業人としての働き、特にそこで生み出す付加価値について、冒涜があるように思う。確かに一流企業の総合職は、高い給与を貰っている。しかしその働きで、多くの雇用を生み出すことも含めて、社会に貢献しているのである。逆に、このような、レント思想で育った人間が、多く入った企業は、その後が苦労する。つまり、内定までの人間と言う、不良資産を抱えることになる。

 大学側も、このような観点で、本当に使える人財、伸びる人材を育てて欲しいモノである。

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コメント

コメントを記入致しますのは、約一か月ぶりですね。
Inoueと申します。
今日のblogの内容が、小保方氏の博士号の学位の(1年の猶予期間設けた)取り消しの話か、それとも赤崎、ノーベル物理学賞受賞(赤崎・天野・中村の三氏)の話かは分かりませんが、
中村氏が勤務しているいらっしゃる米カリフォルニア大学サンタバーバラ校の学長ヘンリー・ヤン氏が招待講演、パネルディスカッションに参加をした七年前のシンポジウム 「大学の試練と挑戦―日米欧のトップが語る」
http://www.asahi.com/sympo/071203/
について、レント(income)を考える上で、いいヒントになるかなと思い、今回コメントにて紹介しました。
では。

Inoue様
何時もありがとうございます。
教えていただいた情報をゆっくり読ませていただきます。

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