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2014年10月13日 (月)

経営学における応用とは?

 今回のノーベル賞がらみで、Inoue氏から、東大の高橋教授の論文の紹介を頂いた。
 http://www.gbrc.jp/journal/amr/open/dlranklog.cgi?dl=AMR5-9-2.pdf
 確かに、中村―日亜の裁判に関して、経営者の立場での理論武装として、優れた論文だと思う。

 また、私が別のときに使っている、レントについても、しっかり議論されている。ただし、高橋教授の議論は、どうも「日本型経営」側での主張が強いように思う。

 「おっしゃることはごもっともです。でもね・・・」

と言うのが、高橋教授の本を読んだ時の感想である。今回のLED訴訟に関しても、アメリカの研究者と交流した時に、日本企業の発明者が、どう感じるかと言う、側面での議論が欲しかったと思う。確かに、「金額よりモラル」と言う観点には賛同する、だからこそ、「アメリカの研究者との交流時のプライド維持のためのインセンティブ」と言う議論もあってもよいのではと思った。

 実は、私は昔『成果主義』の導入時に、人事総務部門で、高橋先生の説に、苦労したことがある。

  「確かに、おっしゃることは解るのだが、会社の今までの歪を修正するため
  大義名分が必要です。弊害は、運用で逃げますから。」

と言うのが、本音であった。学説もさることながら、会社の制度も変化するときには、オーバーランぐらいに動かさないと、今までの慣性に負けてしまうことがある。細かい制御は聞かないので、0-1の切り替えになってしまう。これは、現場も分かっているが、仕方ないという側面がある。

 このような、現場の状況を踏まえた議論のためにも、総合的な観点での図式化が大切である。このような訓練に関しては、別途議論したい。

 なお、レントに関しては、もう一度『認知資本主義』の観点からも見直してみたい。

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コメント

技術者に対する成果配分(http://www.kumikomi.net/archives/2014/02/co05de58.php)、インセンティブと報酬(http://d.hatena.ne.jp/wayaguchi/20130217/1361109228)は難しい問題であり、そして、http://www.ps.ritsumei.ac.jp/assoc/policy_science/143/14307fukutani.pdf の表1-1(日本型経営の転換軸)、日米の組織内同形化の比較、図5-1(日米独英の研究開発の成功条件)等々の視点も重要かと思います。

Inoue様、何時もありがとうございます。
ご指摘の通り話を広げながら、まとめることを考えてみます。
このような制度設計が出来ないと本当の技術経営は出来ないでしょうね。じっくり考えてみます。

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