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2014年11月29日 (土)

ダムについて(多面的な思考法)

 テレビで、ダムや池の堆積物のことを取り上げていた。そこから色々なことを想い出したので、忘れないうちに書いておく。
 まず、テレビで取り上げた、堆積物の問題である。実は私は、昔仕事でダムの監視制御のコンピュータプログラム作成を、部下にさせたことがある。いろいろ難しい計算があり、しかもパラメータを全て後から変更できるように工夫した。最初は、私はシステム設計者が、手を抜いてパラメータミスをしても、後で修正できるように変数化しているものと思った。しかし、ある人から、ダムは生き物であり、年々形状が変わっていく。ある部分は水に浸食されるし、上流からの土砂が堆積する。従って、ダムの形状はすべて変わるものとして、設計するのが正しいと指摘された。
 これは正直言って、自分の浅はかさを思い知らされることとなった。しかし、良く考えて見れば、ダムに堆積物がたまること、全てをコンクリートで固めない限り、浸食を逃れることはできない。このように、固定観念で変化しないと思っている物も、多くは経年変化がある。トンネルの天井板が落下したのも、鉄製のボルトが経年変化で劣化したためであった。
 このように変化しないという思い込みは、多くの物を見過ごしてしまう。

 さて、ダムに関しては、機能面でも色々と考えるべきことがある。まず今年の広島の土石流災害を想い出した。これに関して、ダムの治水能力がクローズアップされている。上流からの水を食い止める、また砂防ダムならば土砂も食い止める。このような機能が果たされなかった。それより前に、このようなダムを攻撃したのは誰だったろう。民主党達の政権では、『コンクリート』が攻撃対象になった。この攻撃をした人たちは、治水と言う側面、防災と言う側面を、真剣に考慮していたのであろうか?この疑問は、今回の選挙でもきちんと正すべきだと思う。
 一方、ダム推進派にももう少し反省してほしいことがある。上に書いたようにダムは生き物である。作った後のメンテナンスが重要である。土木建築業界においても、新設ばかりに力を入れ、保全には力を入れていなかったのではないか?持続成長社会を考えるなら、定期的な負荷のある保全業務こそ、一定の人員確保ができる、良い仕事なのである。新設工事には、一時的に人をかき集める、一過性の雇用拡大はある。しかしその仕事は終わればそれまでと言うことになる。従って、下請けや非正規雇用が多くなる。一方、保全業務などは、蓄積したスキルがその後も生きてくる。従って、継続雇用のメリットが出てくる。

 このような考えを、きちっと持って政策を決めて欲しいものである。

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