ご縁のあった人たち

無料ブログはココログ

« 航空機事故について | トップページ | 大学卒業の価値について »

2015年4月20日 (月)

MBA教材の生かし方

 先日、昔書いたノートを整理していたら、MBAのテキストの抜書きが出てきた。これを読み直すと、仕事の上で起こることをまとめるのには、便利なものがたくさんあると改めて気がついた。MBA教材は全てではないが、現実に起こっていることを上手く説明できる道具が多くある。
 こう考えていたら日経BPのHPに以下のような記事が出ていた。
  MBAは役に立ちませんでした! 誌上対決「現場力」対「経営理論」
これはMBA取得者が、それを振り回して、会社経営に対して口を出しても失敗するという話である。
 さて、この対話でもう一つ興味深い一節がある。

 トヨタにまつわる最近のニュースというと、外国人の副社長への登用ですが、それよりももっとすごいのは、現場たたき上げの技能職の方を専務にしたことです。どう考えても、現場のモチベーションは上がりますよ。

この言い方の上から目線には、色々な問題が含まれている。確かに日本の大企業では、技能系のたたき上げは、大学卒の社員より取締役など経営幹部への道は狭かった。この一つの理由は、英語のわかる人間でないと、アメリカの企業と話ができないということがある。更に、東大法学部の『言語』が解らないと、霞が関の官僚と話ができない。このような理由で、経営幹部には大学卒が並んでいた。アメリカでは、投資家などに説明するために、MBAが並ぶという図式であろう。
 さて、ここで一つ現場重視の話を指摘しておこう。帝国海軍の参謀本部は、旧式な組織で、しかも第2次大戦中は、学歴主義に堕ちて空論に走っていた。しかしながら、昔参謀本部の通信関係に勤務した人から聞いた話だが、参謀本部には大学卒ではなく、兵卒の現場からたたき上げの特務士官たちが必ず勤務していた。つまり現場育ちの優秀な人材を、参謀本部のスタッフとして活用していたのである。このような智慧が、旧海軍にすらあった。

 しかし、時代の流れを考えると、昔は英語で話のできる人間、法学的な議論のできる人間と言うものは、貴重な人材であった。しかし現在は、このような人材はある程度の供給のみ込みがある。一方、現場の経験はますます貴重になる。このように考えると、MBA等の学問知識を持った人間は、現場の智慧のある人に上手く仕える。彼らの智慧を説明し展開する。このような役割を考えるのも一つの生きる道でないかと思う。

« 航空機事故について | トップページ | 大学卒業の価値について »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: MBA教材の生かし方:

« 航空機事故について | トップページ | 大学卒業の価値について »