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2015年6月19日 (金)

時代の背景を見ながら「空気」を考える(続き 革新勢力 その8)

 戦後の日本社会の特異性について、色々書いてきたが、今回で最後にしたい。今回は、第2次大戦後の「革新」勢力の特異性について考えてみたい。第2次大戦後の、日本における革新勢力は、マルクス主義の流れを汲んでいる。共産主義か社会主義のどちらの系統になっても、マルクスと言う教科書がある。
 さて、保守と革新の本質について、もう少し考えてみよう。フランス革命の議会の配置に始まる、右翼(=保守派)と左翼(=革新派)と言う言葉の理解は、各人の解釈によってかなりの広がりがある。ここでの定義は以下のとおりである。

 1)革新:理想としている社会に急速に近づけよとする動き
 2)保守:現在の社会を全体的に見て良さを残し、漸進的に改善する動き

 ここで、革新の動きには、目的とする「社会の理想像」が必要、と言う点に注意してほしい。
 このような理想像を、誰が描くかという点で、急進的な改革は3つぐらいのパターンを挙げることができる。

 1)マルクス主義のような理論的な検討による理想像
 2)小説家の創造力(想像力)で描く理想像
 3)宗教的指導者の描く理想像

 特に、1)の場合には、科学的な「根拠」が存在し、しかも学校教育などまで巻き込むから、現実の裏付けなしの「空気」が暴走する結果となりやすい。これは、卵と鶏の関係であるが、「空気」が発生しやすいから、学校教育で学んだ『マルクス主義』を信じて、左翼に走る人間も多く発生した、という見方もできる。このような、学問的な「裏付け?」のある場合には、ディベート的な討論も上手になり、多くの知識人を説得するなどと言う場面も出てくる。
 このような左翼を、根本から打ち砕くには、現実の事例しかなかった。「北朝鮮は理想の国」などと言う政党が、1990年代にまで、大きな顔をして存在した。これを砕くには、拉致事件の存在を認める、小泉訪朝が必要であった。

 さて、2)に関しては、上記のマルク主義の崩壊後、東京都知事や、大阪維新の会に、その影響が見える。しかしどちらも、保守勢力に負けているようである。
 なお、宗教的指導者の理想像に関しては、日本の宗教感覚が、政治的権力を排除する方向に向かうようなので、ある程度の限界があるように思う。公明党がいかに自民党の下請け機関に取込まれたか、これは一つの検討課題だと思う。

 少し脱線したが、マルクス主義の崩壊までは、日本は教科書的な知識による、理想社会と言う「空気」がかなり力が在ったことは認識してほしい。

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