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2015年7月16日 (木)

戦争について我々は本当に理解しているか?

 昨日の自衛隊に関する議論をもう少し広げて、掘り下げてみたい。
 一つ目の論点は、我々が「戦争」と言うことについて、どれほど知っているかということである。戦争の色々な局面を、本当に知らないのではないかと言う問題提起である。もう少し言うと、我々の戦争のイメージは、世界大戦の代殺戮のイメージである。このような戦争はあってはならないし、また簡単に起こるものではない。しかし、もっと小規模で、被害の少ない戦争もあるという事実を、我々日本人は理解していない。一番極端な例は、中華民国と中華人民共和国の金門島をめぐる砲撃の応酬である。これは最初の全面衝突の後、21年も続いた。ウィキペディアの金門砲戦の記述がこの状況をよく語っている。

砲撃は毎週月・水・金曜日に限られ、しかも無人の山地を標的としたことからも明らかなとおり形だけのものであった。国際社会への戦略的アピールが目的であったが戦術的にも全く意味はなく、後に金門名物となる包丁の材料を無償で提供したに過ぎないものであった。

 これ以外でも、日本の戦国時代の合戦の多くは、相手国の農作物の略奪が目的であり、有名な川中島の合戦の多数の死者は、武田信玄と上杉謙信の采配ミスによる遭遇が原因と言う説もある。

 21年も国際アピールのために、対応を撃ち続けた国があるということを、しっかりと考えておかないといけない。中国と我が国の間には、(少なくとも向こう側の認識には)国境問題がある。このためには、大砲を撃ち続けるなどと言う手法すら採用する国である。ただし、この大砲は相手に被害が無いように注意して、打ち合っていたらしい。当時打ち合いの様子を見物した人の話では、最初にお互いの主張を行ってから、大砲を打ち合う。そこで、狙ったところに到着しなければ、相手側から罵倒される。このような、「戦争」も中国は視野に入れているのである。

 しかしながら、日本が戦争を考えたら、多分全面戦争になったしまうであろう。このような歯止めのなさは、一つには軍事に関して、わが国が知らな過ぎるということである。もっと積極的に研究し、その内容を国民に公開すべきである。
 内容を知らない人の議論は、どうしても極端に走ってしまう傾向がある。今朝の朝日新聞の「識者に聞く』コーナーで、ものすごい意見が出た。

もう一つは、やはり全自衛官にレンジャー訓練を義務づけて実施することです。厳しい海外の戦場で対応できる能力を育て、厳しい選別に対応できない人には辞めてもらわねば、本人にとっても、部隊にとっても気の毒です。

精兵主義がここまで来るかという感じがする。全員レンジャーのレベルの自衛隊と言うのは、想像を超える集団である。

 ここで大切なことは、指揮官の能力問題である。全員がレンジャーと言うことは、個々人のサバイバル能力に賭ける、ということである。本来の軍事組織は、組織としての生き方を考えるべきであり、指揮官の責任は重い。

 このように考えると、日本の軍事関係の研究は、もっと行われるべきであり、しかもその成果は、国民に公開されるべきであると思う。

 最後に、そのような指揮官や政治判断力が十分でない我が国は、個別自衛権を発動してよいのか、少し悩むことが出てきた。集団的自衛権の場合には、アメリカなどが、撤退の意思決定をしてくれる。彼らは日本の場合より引き際を心得ている。
 ここまで考えると、集団的自衛権の方がましに見えてきた。(涙)

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