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2015年8月20日 (木)

大学で身につけたことを生かす

 就活とその後の会社生活で、
    成功するための条件

は何かと聞かれれば、私は
    大学生活で身につけたことを生かすこと
と答える。ここで、
    学んだこと
と言わないのは、一つは知っていることと、使えることの違いを強調するからである。しかし、もう一つ大きなことは、単なる知識ではなく、学問としての方法論が大切と言うことを、言いたいからである。
 方法論については、このブログや関連HPでは、ヘイグの「理論構築の方法」について議論していたが、今回は高根正昭著「創造の方法学(講談社現代新書)」を推奨しておく。新書版であり、入門書として読みやすいが、この本の提起したものは大きい。p187の

今日の大学においては、学生は個々の経験的事実を超えた概念を把握する方法を、学ばなければならないということである。また、学生は因果法則に基づいた理論を構築する方法をも、学ばなければならない。さらに、彼らはその理論をどう経験的データによって検証するか、その方法についての訓練をも与えられなければならない。

が大学で身につけることの根本を示している。

 一方、このような考え方は、会社生活でも必要である。この本で書いている、因果の法則は、会社生活では、「なぜなぜ分析」やQC(新)7つ道具の基本になる。一つの仕事をこなすだけでなく、その根本にあるものを見抜く、そして一般化して誰もが使えるようにする。このような能力を持つ人間が、本当の総合職である。
 ここで、同書のp189にある因果関係の推論における三原則について、見てみよう。

(1)独立変数の先行・・・     …先に起こることが原因である
(2)独立変数と従属変数の共変…関係のあるものは同時期に起こる
(3)他の変数の統制・・・     …他の条件は変化しないようにする

難しい言葉を使っているが、独立変数=原因、従属変数=結果、統制=影響の排除、と言う風に少し乱暴に見れば、納得し易いであろう。

 しかしながら、現実の社会では、この原則がきちんとできているかは疑問である。例えば、
    「トイレ掃除がきちんとできている会社は業績が良い」
と言う言葉がある。これは、松下幸之助の伝説などが絡んでいるが、原因と結果の混同による議論が独り歩きしている。「トイレ掃除がきちんとできている」と言うのは、あくまで結果の一つである。その前に、原因として「細部まで気配りする従業員のしつけができている」等の、本当の原因がある。これを見過ごして、社長が社長としてすべき仕事をせずに、トイレ掃除ばかりしていたら、その会社は危ないのではないかと思う。但し、これでも、しっかりした後継者候補がいるので、そのものを鍛えるために、社長が仕事を任せるなら成立する。

 このように、本質を理解して話ができるようになるため、因果から理論を作ることは、きちんと取得すべきであると思う。

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