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2015年9月18日 (金)

日本の大衆運動について

 今回の安保法案に対するデモなど、特に反対派の活動について、

従来の政治組織や労働組合からの動員でない、自主的な動きを見受ける。
これは民主主義の定着で喜ばしい。

と言うコメントを見た。確かに、今回の反対運動は、いわゆる「動員」で、半ば強制された人たちのデモと言う感じではない。私は、60年代末から70年代の種々のデモを見ていた。特に学生時代には、政府や自民党に対する肯定的な意見を、強制的に封じるような空気があった。そして、デモに参加をある程度強いる空気があった。私のように、政府に対し肯定的な人間は、現在なら『いじめ』認定を受けるような動きもあった。これと比べれば、今回のデモ参加者には、自由意思を感じる。

 しかしながら、これが民主主義の定着につながるかと言うと、まだ疑問が大きい。今回の反対者の言い方には、

「戦争法案反対」
「徴兵制反対」

と言うものも多く聞く。今回の安保法案から、徴兵制にまで話がいくのは、山本七平流の「なるなる論」であり、余りにも話が展開しすぎている。戦争法案と言うのですら、ラベル貼りの言い過ぎである。このような、空気で動く、自主性と言うのは、交流分析で言う、『管理された子供』から『自由な子供』に移っただけであり、『成人』としての考えを持っているとは言えない。
 このように、実体に合わないスローガンだけで動く民衆と言うのは、日本国民お得意の『空気』の暴走につながると思う。このような『空気』にブレーキをかけるのは、冷静かつ論理的な議論によって説得するのか、厳しい現実に直面させて『水』をかけるかのどちらかである。
 今の政府には、どうもこのようなセンスと言うか、努力を怠っているように思う。もっとも、強力な野党の、民主党も維新の党(これ今でもあるのか?)の両者とも、政権に可能性が少しでもあるので、アメリカとの関係を悪化させたくないという本音がある。従って、議会での反対でも、結局自民党の強行採決に負けた、という筋書きで落としどころにしようと言うのが見えている。
 結局、健全な野党の存在が、政治を良くすると思うのだが、3代にわたる、国益破壊総理を出した民主党の状況は、自民党に安住の地を与えているように思う。

 

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