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2015年9月28日 (月)

天台止観の考え方と教育的効果

 関口真大訳の「天台小止観」大東出版社を読んだ。前に、「摩訶止観」を読んでいるので、順序が逆となったが、両者を読み比べると興味深いものがある。「摩訶止観」の中で、関口真大師が、
 「小止観は漸頓、摩訶止観は円頓」
と説明されていたが、摩訶止観を読んだ上で、小止観を読むと納得してしまった。
 「小止観」はよくできた、実務教科書と言う感じで、これに従って、座禅を行っていれば、比較的間違いなく進めることができる。しかし、本当の悟りはどのようなものかは、摩訶止観の方には、その切り口があるが、小止観では、
 「止観業の中でつかめ」
と言うことになる。
 ここでもう一度、「漸頓」と「円頓」と言う観点で見てみよう。小止観では、段階的に悟っていく。つまり、師匠の決めた範囲の悟りである。言い換えると、与えられた範囲の悟りである。一方、摩訶止観では、一念三千等の全体を一気に悟る。これは、全体像を自らの中に描くことになる。
 このような摩訶止観を指導者に与え、弟子には小止観で修行させる。これは一つの教育システムとしてよいものだと思う。

 

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