ご縁のあった人たち

無料ブログはココログ

« なぜ数学を学ぶのか | トップページ | 安保法制反対運動について色々と思うこと »

2015年9月24日 (木)

発注側の一歩の譲歩が大きな成果を生む

 ちょっと前に買った、歴史群像の10月号に『陸軍キ一〇二戦闘機/襲撃機』と言う記事があった。キ一〇二と言う機種は、「疾風」などと言う愛称や、「五式戦闘機」と言う正式名称すらない、あまり目立たない存在である。しかしながら、米軍の方では、B29対応の有力な戦闘機として、記録に残っている。
 さて、今回の歴史群像の記述は、キ一〇二の開発に当たり、発注者の陸軍が、
  「対戦闘機との空中戦を任務から外す」<-過剰スペックを外す
と言う、現実的な決断をしたため、設計に自由度ができ、優秀兵器を誕生させた。しかも、キ一〇二は、対B29、地上攻撃、艦艇攻撃等の多様な任務に使えるように、改造ができるようになったと書いている。

 この話の比較として、海軍は戦闘機の発注に当たり、いろいろ過剰な要求をした。それに、三菱の技術者が答えたのが、名機ゼロ戦であるが、その後継が上手く育たなかった、という事実を考えてみればよい。

 このような発注者の、過剰スペックを少し除外するだけで、スペック的にも余裕ができ、標準化などで大きな成果を得る話は、現在の物づくりや、サービス提供にも発生している。

 もう一つ言えば、三菱の技術者たちが、海軍の無理を聞いてしまった。この結果、長期的には改善による成長が難しい飛行機になり、しかも後継機種の設計にも支障をきたす結果になった。なお、後継機種の問題は、相変わらず発注側が、無理難題を言うと言う体質が残った点にも責任がある。

 この話、今でも『強い現場が支える』と、中身を見ずに無理ばっかり言っている、管理職や総合職に、良く考えて欲しいものである。

« なぜ数学を学ぶのか | トップページ | 安保法制反対運動について色々と思うこと »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 発注側の一歩の譲歩が大きな成果を生む:

« なぜ数学を学ぶのか | トップページ | 安保法制反対運動について色々と思うこと »