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2015年9月27日 (日)

多くの人を生かすためには

 安倍首相が「ニッポン一億総活躍プラン」と言うものを打ちだした。
 https://www.jimin.jp/news/press/president/130574.html
 これは、お説もっともであるが、実行できるかについては、大きな疑問がある。私は、この問題の解決には、経営や管理のプロの育成が重要だと思う。
 多様な人材を活用するには、働き方などの制度設計、勤務状況のきめ細かな管理、属人性の排除と、相互サポートの充実など、従来の管理者の負荷以上のモノが必要になる。例えば、シングルマザーの活用においては、子供の急病などによる、早退などのリスクはきちんと考えないといけない。その時のバックアップをどのようにするか、不可配分などを考慮しないといけない。
 これは、部下に対して
   「チャレンジ」
とだけわめいていた、経営者や管理者にとっては、非常に難しい問題になる。均質で、有能な人間だけをそろえて、仕事ができると言う話では、無くなってくるのである。
 もう一つ例を取れば、一時流行った『セル生産』方式がある。実は、この方式ができる条件として、現場作業者の能力が高く、複数工程に習熟し、ある程度の図面読解力があると言う条件があった。ベルトコンベア方式では、単純作業に特化し、多くの人間に早期習熟をさせて、大量生産を実現したのと、逆の流れである。このような、『セル生産』を導入した場合に、それについていけない作業者の活用はどうなるのだろう。
 すべての人材を活用するなら、このような『個人の力の多様化』に正面から向き合わないといけない。
  「我が社には有能な人だけしかいらない」
このような会社だけでよいのだろうか。一方、『ゆとり教育』のように、最低レベルに合わせて、皆が仕事ができるようにするなら、生産性の低下は大きなものとなる。これでは、国際競争力は維持できない。
 ただし、先ほどのシングルマザーの話でも、個人的に有能な人財なら、その活かし方はまだ手がある。少なくとも、この段階までは、管理職が考えて、活かし方を考えるようにしないといけない。または、そのような制度設計を行う、スタッフ業務をきちんと考えるべきであろう。
 このような、作業分担の苦労などを、
   「現場で解決しろ」
と言うような経営者や政治家ばかりなら、この国の将来は暗いものになる。もう一つ言えば、植民地支配などの経験のある、欧米人はこのような多様化について、対応がまだ上手なように思う。日本人は、平等と言う建前に縛られ過ぎている面もある。
 大学の政治学や経営学では、このような解決について何か発信はないのかな?

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