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2015年10月10日 (土)

組み体操にみる学校社会の異常さ

 大阪の八尾の中学校で、運動会の組み体操で、骨折事故が出たという記事を見た。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151006-00000005-asahi-soci
 この状況で、「人間ピラミッドを禁止する」または「高さを通達などで規制する」と言う動きが出ているらしい。
 しかし、この様に禁止や規制だけで、物事を解決するのは、本質から外れた議論だと思う。この問題は、深く考えれば、多くの潜在的な危険性を示している。これに目をつぶってはいけない。

 私の考える問題点は、二つある。一つは、個別の教師の技量の問題である。もう一つは、校長などの管理職の能力問題である。更に加えれば、このような事故の前にある、小事故を見逃すと言うか、感知できない学校システムと言う問題である。

 一つ目の教師の技量問題の一番目は、このような組み方をした時、どこのどれだけ荷重がかかるか、それに耐える子を配置していくかと言う、事前検討がきちんとできているかと言う問題である。これに合わせて、個別の生徒の能力を、きちんと見極めているかと言う問題もある。二番目の問題は、体操実施時に、危ない動きが出たときそれを早期に察知する能力である。危ないと思えば、早期に対策を取る。早い目に崩していく。その時、上手く転ぶようにもっていく。このような対応力が必要である。
 これに関して、指導書ができていなかったから、失敗したという言い訳が聞こえるかもしれない。しかし、体育などでは現場の感知力が重要である。マニュアルだけで済む問題ではない。

 二つ目は、3年で6人もの骨折事故を出している、状況での管理責任である。私が会社勤めの時、一人でも骨折事故でも起こしたら、原因究明・再発防止と大事になっている。そして、その部門の長は、配置転換を覚悟しないといけない。この校長のように、伝統行事だから、毎年行うと言うことは、信じられない。
 ただし、校長たちにも言い訳があるかもしれない。教職員組合との関係で、上述の能力不適切教師が担当していても、辞めさせられないと言うなら、これは少しは同情の余地がある。

 そして最後は教育システムの問題である。

日本スポーツ振興センターによると、全国の組み体操中の骨折事故は2013年度、2千件超。

これだけ多くの事故があるのに、なぜしっかりした対策ができていないのだろうか?もっと言えば、一つ一つの事故の原因究明ができていないから、このような数になるのだと思う。

 この問題は、ただ単に『組み体操』と言う事例で済ませてはいけないと思う。組み体操でこれだけの事故が出るなら、他の体育関係でもっと多くの事故が出ているはずである。なぜ事故が起こるのか、原因究明に目をつぶっているから、同じことや類似事故が繰り返されるのである。
 根本原因を追究する、そしてその時、不適正教諭のピラミッドや、無能校長の山ができても、それで失われる若い子供たちの時間と将来を考えれば、きちんと対応すべきだと思う。
 教師としては無能であっても、他での生かし方はあるだろう。それを考えるのが、一億総活躍社会である。

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