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2015年10月22日 (木)

成人後の感情面をどう育てるか?

 昨日書いた記事に関して、私の尊敬しているカウンセラーの方より、

大人になってからの感情面を育てるにはどうしたらよいのでしょうか。悩ましいところです。

とのご指摘を頂いた。これは非常に難しい問題である。極端な事例で言えば、「絶歌」の『元少年A』の事例は、プロの精神科医などが対応しても、失敗したことを示している。但し、このような極端な事例で失敗したからと言って、全てをあきらめては何も進まない。

 私の考える対処法の一つは、認知心理的なアプローチである。人間の考え方、感情の発生などを教えて、自分の心のモデル化を考えさせる。それと並行して、応用問題として他人のモデルを考えさせる。このような方法で、他人の心のモデルを作ることで、その動きを感じるようになる。これを繰り返していくことで、少しは他人の気持ちや、感情に配慮できるようになっていく。このようなアプローチはありだと思う。
 ただし、この作業には、検討時に大きな負担がかかる。成人後にこれを行うとなると、その負担に耐えるかと言う問題点がある。更に、自分が脳内に作ったモデルで、相手を予測しようとしても、所詮は推測にすぎず、外れることも少なくない。このような時に、失敗が大きく心に響くのも、このような悩みを持つ人の特徴である。
 そのような時、優しく見守る人がいれば、だいぶ状況は変わってくると思う。
   「自分の感情面が未成長であることを理解し、
    その育ち方を見守り支援してくれる人がいる。」
このような認識があるだけでも、精神の安定が違ってくる。そして、ある程度の成功体験を積めば、自信をもって対応できるようになると思う。

 ただし、この場合にも、見守る人への強度の依存が出る可能性がある。信仰なら、神様、仏様に見守りを依頼する形で、自然に任せることができるが、生身の人間のカウンセリングなどでは、難しい問題がある。宗教と絡んだカウンセリングなら、この面はうまくクリアするのだが、宗教を分離すると難しいものがあるように思う。
 内観療法でも、創始者の浄土真宗への信仰を切り離した実行には、何か無理があるように思う。

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