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2015年10月 6日 (火)

VW等の経営問題に関して

 今回のフォルクスワーゲン(以下VW)社の不正事件に関しては、まだ原因解明が公表されていないが、私の推測でこの事態について、少し深堀してみたい。
 まず押さえておくべきことは、この不正が経営トップの関与しない所で発生した、という点である。これは、トップの逃げ口上ではなく、本当に知らなかったのだろうと思う。もう少し突っ込んで言えば、どこまで知っていたかという点では、部門の管理職も知らなかった、可能性がある。
 これは、欺瞞行為に関しては、積極的にだます意思がなかったと言う、弁護材料になる。しかし、経営者、管理者としては、「無能」と判定すべきであろう。
  「プログラムの細部は、その専門家に任せていた。」
この口上が通らない世界である。現実に、トヨタの技術者や経営者は、VW社の排気ガス状況に関して、疑問を感じていたらしい。彼らは、ブラックボックスとして見ていても、性能限界などの要点は感じ取っていた。従って、VWの経営陣たちが感じない、不正の臭いを感じた。これが、本当の経営者の能力である。
 もっとも、トヨタの経営者や技術者には、車好きが多いから、VWの車も自分で運転したかもしれない。そしたら、自分の鼻で、排気ガス不正を感じ取ったかもしれない。このような感覚も、有能な経営者や技術者の素質である。
 いずれにしろ、実現の細部は専門家に任せても、結果に関してきちんと把握できる能力が、経営者や管理者には必要である。出来もしないことを言って、「チャレンジ」と言って押し付けるような、経営者や管理職は、「わが国ににはいない」と言えない所が、情けない所である。東芝の罪はこのような面にも及んでいる。
 さて、このような経営者・管理者にならないためには、若い世代からの気持ちの持ち方が大切である。
 私がお勧めなのは、テイラーの「科学的管理法」をもう一度、しっかり読みなおしてほしいと言うことである。内容をそのまま実行するには、時代遅れであろう。しかし、科学的に仕事に向き合う。更に人間をきちんと観察している。このような姿勢をきちんと理解してほしいと思う。有賀新訳ならこのような面もきちんと読み取れると思う。

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