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2016年1月 3日 (日)

西洋文明だけでないが西洋文明すら理解できていない

 昨年末に、日本の根本にある仏教の影響について書いた。
 http://manabizz.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/post-5611.html
 この問題は、もっと掘り下げる価値があると思う。考えてみると、明治維新以降の我々は、世界というものを西洋文明の見方を通してしか見ていない。例えば、進化論をある意味無条件に受け入れている。これは、生物学だけではなく、歴史の中でもどこか、西洋的な文明を進化したものとし、他の文明を西洋文明の進化の過程に、無理やり押し当てて理解しようとしている。また、言語に関しても、グローバル化ということで学ぶといえば、まず英語である。次にドイツ語フランス語となる。ようやく中国語が増えてきたが、アラブの言葉はどうなっている?という状況である。そして、日本語の文法教育も、私たちが学んだ時には、英語の文法の焼き直しだったように思う。
 しかし、本当に我々は西洋文明をきちんと理解しているのだろうか?キリスト教の聖書をきちんと読んだ人はどれだけいるのだろう?さらに、宗教革命に関しても、プロテスタントの間の熾烈な争いについて、どこまで知っているのだろうか?

 この疑問について、アメリカの大統領選挙の話から一つのヒントを得た。
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e4%ba%ba%e3%81%8c%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%aa%e3%81%84%e3%82%ab%e3%83%8d%e3%81%ae%e5%9b%bd%e3%82%a2%e3%83%a1%e3%83%aa%e3%82%ab%e3%81%ae%e7%be%8e%e5%be%b3-%ef%bd%a2%e3%82%ab%e3%83%8d%e3%82%92%e4%bd%9c%e3%82%8b%e4%ba%ba%ef%bd%a3%e3%81%8c%e3%82%82%e3%81%a3%e3%81%a8%e3%82%82%e5%b0%8a%e6%95%ac%e3%81%95%e3%82%8c%e3%82%8b/ar-BBo4hdZ?ocid=spartandhp#page=1
 つまり、アメリカのドリームの形は、
   「貧乏人が大きく金を儲ける」
であり、これを主張しなければいけない。主張する相手は、英仏やバチカン市国のカソリック文明のヨーロッパである。西洋文明においても、金銭的な成功に関して、その正当性と権威を主張しなければならなかった。そして、その原動力にプロテスタントの宗教的な力を見た、ヴェーバーとその信奉者は、日本での対応物として、「石田心学」を担いだりしている。このように、キリスト教と言っても一くくりにはできない。

 ただし、基本になるユークリッド幾何学やローマ法などの、西洋文明の論理性は、我々のものと異なっていることだけは、確かだと思う。日本的には、金を稼ぐことの是非と、周囲の気配りなどで、成功者をうまく持ち上げる仕組みができていたように思う。これは、大坂商人などの智慧ではないかと思う。人間を、公理的に分解し機能としてみる西洋文明と、全人格で見ようとする日本的な発想には違うものがあるように思う。

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