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2016年2月16日 (火)

派遣業と言っても高度の技術力保有の場合もある

 昨日、日経BPのHPでメイテック関連の記事を見た。
 http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/221102/021000164/
 この記事を見て色々と考えることがある。

 まず一つは、世間に言われている、『派遣業界』に対する、一面的な見方に対する反論である。確かに派遣業の一部には、派遣労働者の搾取だけを、利益創出手段としている会社もある。さらに言えば、派遣を受ける側にも、低コスト労働力としか見ていない。少しましな場合にも、負荷調整労働力としか見ていない場合も少なくない。いわゆる、人入れ家業とピンハネの世界と言う見方である。
 しかし、技術者を派遣する会社においては、本当の技術力を持っている会社も、少なからず存在する。前述のメイテックもその一つである。このような会社の一つの考えは、発注側が発注仕様をまとめる力がないので、そこまで入り込んで仕事をしないといけない。逆に言えば、発注側の負担を下げることで、受注機会をを増やすという発想で、派遣を手段として使っている会社もある。
 確かに、素人を採用し、派遣先に鍛えてもらおうという、いい加減な派遣経営の会社もあった。しかし、このような自社技術を大切にしている会社もあるということは、世の中に広く知らせるべきだと思う。

 さて、もう一つは、派遣を受ける側の経営的な判断能力である。高度の技術力ある会社に派遣を依頼する。これによって、自社技術ではできないようなものも実現することができる。こうして、お客様の要求に答えることで、機会損失をなくすことができる。これは経営的には、一つの答えだと思う。
 さて、なぜ自社ではできなかったのかと言う議論が次に出る。これは、研究開発と言うこと、そして製品化と言うことにおける、多くの失敗の財産について、そして人財育成にかかるコストと時間の大きさについて、経営的な検討が必要である。金銭面でのチャレンジと言う無理難題は、東芝と言う大先生がいるので、ある程度は無理難題を言ってはいけないという常識ができている。しかし、技術面での「チャレンジ」は、現在でも善いことだとされている。しかし、上記のように、技術の開発や実用化には、多くの時間とコストが必要である。それができな時に、外部から調達するということは、経営判断としては、一つの選択肢である。
 ただし、このような派遣技術者依存した製品も、品質保証や保守責任は、自社にあるということをきちんと考える必要がある。そのためには、自社の技術者がその製品を理解し、メンテナンスができる程度の力を持たないといけない。
 これを理解せずに、安易に派遣業界に頼るような経営者、管理者は、本当の仕事をしているとは言えない。ソフトウエアの派遣業で大きな成果を出した、某社はこれを逆手に取って、大儲けをしたという話もある。
 最初に、某社にお願いすると、かなり腕の立つ技術者が来る。彼に色々と仕事を頼み、彼に依存するようになる。すると、彼の派遣期間が終わり引き上げとなる。その時点で、彼がいないと仕事ができなくなっている。そこで某社にもう一度依頼をすると、今度は「別の会社に派遣中なので特別料金を出さないと抜けない」と言うことになり、どんどん金額を釣り上げてくる。

 このような、ことがないように、本当に技術の解る経営が必要である。経営者・管理者にこの件に関して、一つヒントを出しておこう。それは、
 「どのようなものが成功するか、解らないときに負担は大きい。
 一度成功性があれば、それを追従するのはたやすい。
 言い換えると、一から作るのは難しいが、できたものの理解は比較的楽である。」
と考えて、突破口を開くことを、派遣技術者に頼んでも、それを理解する作業を自社で行うように、きちんとした技術力の投資を行うことで、技術者派遣を受け入れる可能性はあると思う。
 開発研究と言っても、新規開発だけでなく、理解しメンテナンスに備えるための投資もあるということを知っておくとよい。

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