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2016年4月12日 (火)

人工知能と文系学問の関係

 人工知能と、文系学問の関係について、私の個人的経験も踏まえて少し書いておきたい。
 私は、1975に修士課程を修了し、人工知能研究者としての立場ではなくなったが、アマチュアとして勉強は続けてきた。このような立場で少しは言えるものがると思う。
 まず学生時代の人工知能研究では、自然言語処理が一つの主要テーマであった。そのためには、言語学などはきちんと学ぶ必要があり、チョムスキーの文法などは必須科目であった。そして、私の心をとらえた一つの論文がある。
 John McCarthy,Patric J.Hayes
Some Philosophical Problems from The Standpoint of Artificial Intteligence
Machine Intelligence Vol.4pp463-502 1969
邦訳は「人工知能になぜ哲学が必要か:三浦訳 哲学書房にあり

 この論文は「フレーム問題」を提唱したものとして。人工知能研究者に広く知られているが、私も「フレーム問題」の重荷を長く背負った一人であった。私個人の解決は、昨年に天台の魔訶止観を読み、円頓止観の依止という状況を知ったことが、この根本解決だとお考えている。

 少し脱線したが、その当時の人工知能研究者が興味を持ったのは、アメリカの記号論のC.S.パースである。「パースの記号学」を読み、アブダクションについて議論するなどが流行った時代でもあった。余談であるが、この著者の米盛先生はある本で、文系の学会より人工知能学会の方が積極的に学ぶという趣旨の発言をされている。

 そして、私が人工知能の突破口のヒントとしたかったのが、ヘイグの「理論構築の方法」である。残念ながら、1070年代の私にはこの本は難しすぎた。この本の意味が分かるまでには、ヴィーコの「学問の方法」、ヴェーバーのプロ倫、ヴェーバーの「客観性論文」と折原解説、などを読んだのちであった。

 また、人工知能の基本は、認知科学が関係しており、この分野の著書にもいろいろと教えを受けることになった。

 このような知識は、会社生活において、いろいろな局面で、モデル化と理解を進めるために生かすことができた。

 このような経験から、人工知能ブームを本当に生かすなら、文系学問の方法論をきちんと教えるべきであると、私は言いたい。


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