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2016年4月29日 (金)

リーダー型人材になるために

 昨日書いた、能力はあるがコミュニケーション能力がない人材の育成として、リーダー型の人材になるという方針について、もう少し議論したい。この記事を書くために、前に私が作っていたメモ書きを読み返してみた。その中に、
 「会社の管理職を全てMBAにしたら」
という一説があった。これを書いた当時は、MBA教材による各種ツールで意思疎通することで、経営の意思決定効率化が図れる。情報伝達の合理化が図れる、という思いがあった。
 しかしよく考えてみると、MBA教材に書いてある手法だけで、経営ができるものではない。現実の複雑な状況をきちんと把握し、その中で必要なものを選び出し、MBAの教材にある各種手法でまとめていく。このようなことができれば、効率の良い意思決定と伝達ができるだろう。しかし、浅い経験で、何かしら目についたものを、MBAの手法で記述する。いわゆる、目の中の田の字がある、という状況で四つの事項しか見えていない状況で、提案書を作る。これでは、現実の仕事では役に立たない。
 チャーチルが言った、1枚の紙にまとめよという話には、分厚い検討書を作った後、1枚にまとめろという話であって、最初から1枚にしかならない話、一面的な検討しかしていない話でよいということではない。多様な見方で検討し、それを煮詰めて1枚にするのである。読むほうも、紙面の後ろにあるものを見据えながら議論する。このようなことを理解せずに、1枚だけでよいという話が独り歩きする。
 ここまで書いていると、MBAが使えるという話は、リーマンショック前の、数学的手法で株式予測をした話や、現在のAIブームなどとも通じるものが見えてきた。
 単なる手法を知っているだけでなく、それを使いこなす能力が必要である。そのためには、複雑かつ多様化する現実に向き合い、色々と悩んだ末に、自分の知識が本当に生きることを見出す。この経験が必要ではないかと思う。

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