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2016年6月 7日 (火)

第2次大戦までの日本軍の特異性(武士道)

 日露戦争後の日本の陸海軍が、精神主義のカルト集団化したことは、前の記事でも書いた。
 http://manabizz.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/2-830c.html
 さて、このような集団のモラル維持は、どのように行ったのだろう。私の注目しているキーワードは「武士道」である。軍事に対して、「武士の魂」を植え付け、それによる優位観を感じさせることで、モラル維持を図ったという仮説である。
 これは、実に巧妙な手段で行われている。まず、当時の学校教育の普及において、江戸時代の歴史も学ぶ。そこでは、「士農工商」という階級制度を教える。ここで、「士」が一番上ということを、伝えておくことが重要である。そして、実際に軍隊に行けば、昔なら「ハレの日」だけしか食べなかった、白米による食事が毎日食べられる。これは、「天皇陛下の軍隊だから!」という形で、軍人に優越感を植え付けるようにした。
 さらに、当時の諸外国の状況を見ると、欧米諸国の植民地支配が行われている。これを見て、またも日本という国の「優越感」を維持していく。こうして、国民皆兵ということは、皆が「天皇陛下の軍人」であり、皆が侍であり、武士道の高いモラルを持たないといけない、という教育がなされた。
 こうしてみると、日本では易経の「君子豹変」だけが多く言われて、その対の「小人革面」が言われていないことも、皆が侍、つまり君子と説明できる。(もっとも中国の連中に掛かれば、日本人はみな小人というだろう・・・周恩来・田中角栄関係)
 しかし、このような、優越感によるモラル維持は、優越感の根拠が崩れればすぐになくなってしまう。敗戦時の転向状況がその例である。
 ただ、現在も「XXの正社員」というだけで。モラル維持をしている会社が少なくないように思う。この不安定さを知っているのだろうか?

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