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2016年7月18日 (月)

山本七平の見直し(続き4)と朝日新聞

 昨日までで、山本七平の「戦争責任は何処に誰にあるか」についての議論を、終えるつもりであった。しかし今朝の朝日新聞を見ると、見事にこの話題に触れてくれたので、もう少し書いておく。朝日新聞の記事は、
 考論 長谷部×杉田)参院選―「改憲勢力3分の2」の意味
 http://digital.asahi.com/articles/DA3S12466405.html?rm=149
 の中にある、

   「自己目的化した「改憲」 長谷部/土俵に引き込まれるな 杉田」

であり、山本七平の意見は、第7章の「憲法自身が神格化?」の項目、特にp242~p244の質疑応答での「国民投票にすればよかった!?」に出ている。
 つまり、現在の「護憲派」の一部には、現在の憲法自体を神格化しているという、山本七平の指摘の裏返しとして、
   「安倍政権は、改憲のための改憲」をしようとしている」
という、学者たちの議論である。

 両者の議論を比較して、私は、とりあえず現在の憲法に対して、改憲の動きをし、一度国民投票を行うべきだと思う。理由は、山本七平が指摘している通り、

国民投票すればよかった。そうすればこれは明確に、日本国民が絶対多数をもって支持した憲法であり、権威は国民にあるのであって、憲法にあるのではない、という点が明確化できただろうと思うのです p242~p243

という状況になると期待できるからである。現在のように、憲法については、一部の学者と専門官僚だけのものでなく、国民が議論し投票で選んだものである。これが国民主権であると、実感できる貴重な機会と考える。

 私が、このように考える、一つの理由は、大阪の変化を見ているからである。善いも悪いも橋下旋風で大阪は大きく変わった。特に、「都構想の住民投票」は、直接の民意の反映として、住民の意見が反映される場であった。しかもその結果を、きちんと橋下市長は受け入れて、政界を引退した。どこやらの党等なら、賛否拮抗していたのだから、負けた側も重視白などと言う、泣き言を言っていない。これを見た、大阪市と大阪府の住民意識は、変わったと思う。そして、次の選挙では、既得権に胡坐をかく自民党系候補は、敗れ去った。

 このように考えると、改憲のための改憲でも、一度国民投票を行う意味は大きいと思う。
 なお、私の個人的な修正意見は、前文の一部削除である。

われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。

(一部略)

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

この部分は、今の理解で言えば、民主主義的な価値観の押し付けにつながってくる。他国のことに口出しする可能性を、憲法前文から削除する。その上で、集団的自衛権を議論した方が良い。さもなくば、自分たちの価値観押し付け国家であるという、イスラム原理主義などからの批判を受けることになると思う。

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