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2016年7月25日 (月)

思考能力と視野の広さの関係(山本七平をつぶしたもの)

 昨日、テレビを見ていたら、都知事選に出ているT候補が以下のような発言をしていた。

ジャーナリズム世界の人間は、新しいことにすぐに反応する。
立候補時点で公約がなくても、すぐに勉強して政策を作ることができる

細かい言い回しは記憶していないがこのような趣旨であった。これを聞いて、傲慢で一般大衆を馬鹿にしていると思った。しかし、この話を追及すると、結構深いものが出てくるので、もう少し議論を深めてみたい。

 まず、T氏の言い方を、抽象化して一般化してみよう。

情報の本質を見抜き、論理的に議論できる能力を身に着ければ、短期で問題の本質を理解し、対処できる。

このような言い方は、一部知識人が、論戦の時によく使っている。極端な事例は

私は、論文の書き方の訓練をきちんと受けているので、事実の評価力もあるし、論述も正確である。そのような訓練を受けていない人は私の言うとおりにしなさい。

という形である。

 さて、ここで述べている、事実の評価脳や論述の厳密さなどは、意見を述べたり、議論をするときに大切なスキルである。しかしながら、もう一つの大切な要素が忘れられている。それは、

広い視野で情報を集め、多様な視点で検討することである

もう少し言えば、切り捨てられた世界へ、目を向けることである。例えば、貧困層の問題に関して、鈴木大介のレポートなどが示している世界である。
 http://toyokeizai.net/category/354
このような広い視野を得るためには、時間をかけて蓄積したものが必要である。もう少し加えれば、鈴木大介氏のように、自分が受けた障害経験などがある。

 このように考えると、山本七平を黙殺したものが見えてくる。山本七平自身、戦場での過酷な体験をし、しかもその後の捕虜収容所などでの体験から、日本人の『空気』による変節を身をもって知っている。確かに彼の論述には、甘いところや、独断的な定義不足の用語もある。しかし、多様な宗教に関する知識と、イスラム系やユダヤ系の国を含めた、体験と知識から出る発想には、注目すべきものがあると思う。
 昨日まで書いた、ベーシックインカムの議論に関しても、色々な視点で検討してもらいたいと思う。

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