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2016年7月24日 (日)

ベーシックインカム論の前に必要なこと(続き)

 昨日書いたベーシックインカムを導入するための課題について、課題と解決方法について少し議論しておく。
 まずベーシックインカムを導入したときには、働かない人のモラル維持をどうするかということが、最大の課題である。これは、昔の中国の智慧でも指摘がある。
  「小人閑居して不全をなす」
これは、自分の考えが確定していない「小人」は、暇になるとすることがなくて困るという話である。現実に現在のわが国でも、生活保護の受給者が、「酒を飲みパチンコに行く」と、問題視する向きがある。
 しかし、この話はもう一歩踏み込んでほしい。このような生活保護受給者が、何をしたらよいというのか?それを、行政などは、キチンと示せているのだろうか?確かに、一部の行政は、生活保護受給者に対し、各種支援を行い、ボランティア的な活動に参加させる、キャリアカウンセリングと支援を行うなどの対応をしている。これがきちんとできているならよいが、そのような出口の対応もせずに、することがない人を責めるのは間違っていると思う。
 この話ともう一つ関連するのは、働かない人に対する、周囲の視線である。お互いにに尊重しあう関係、感謝する関係があればベストだが、少なくとも認める視線がないと、いくら個人主義の時代と言っても耐えられないと思う。人間は、認められることで安定し、育っていくのである。
 さて、このような状況において、受け皿になるものがあるのだろうか?私は、一つの答えとして、宗教の力があると思う。江戸時代の村社会では、寺や神社が、行き場のない人間を受け入れて、そこで作業をさせたり、一日話し相手になったりしていた。このような、機能をもう少し拡充することはできないかと思う。
 また、学問の世界も、もう少し広く考えるべきであろう。本当の教養というものについて、色々な観点から、教え議論する場があってもよいと思う。いわゆるアカデミズムで閉じた世界を、もう少しうまく展開する。これは、一つの答えになると思う。

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