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2016年10月20日 (木)

「過労死」問題に関して本質の追及

 電通の社員の自殺が「過労死」として問題になっている。厚生労働大臣までが言及しているらしい。しかし、この問題を、「過労死」や「長時間労働」の問題として考えることは、本質の理解を妨げることになると思う。
 私は、この問題の本質は、上司の指導力の問題であると思う。もう一つ言えば、学校教育と企業側が必要しているものとのミスマッチがある。今回の事例に関しては、私は彼女のTwitterなどの情報を見ていないので、一般論で少し議論する。

 まず、上司の指導力の話であるが、この悪さ加減にも2つの段階がある。ましな方から言うと、
  「この文書は、気に入らないがどこが悪いか説明できない。」
  「自分が書き直してしまうと全面的に変わってしまう。」
という段階である。このような力で仕事ができていたのかと、疑問に思う人もあるだろう。しかし、従来の指導法なら、先輩との密な人間関係で、べったりくっついて、文書をまねたりしながら、文書の作り方などを吸収していった。従って、説明力はないが、なんとなく良し悪しが解るという育ちになる場合もあった。このような力を、野中流なら「暗黙知」というだろう。
 さて、もう一つひどいのは、丸投げ習性のついている上司の場合である。彼らの多くは、下請け業者への丸投げで仕事をしていた。そして納入されたものに対して批評をする。そうすると、下請け業者が頑張って修正する。このような関係で、仕事が進んでいた。この調子で、部下に対して「駄目だし」だけを行うことが、管理職の仕事と考える人罪もいる。

 一方、新人側に関しても、学校文明と企業文明の違いを、乗り越えられなかった可能性がある。かなりしっかりした大学を、優秀な成績で卒業する。そこでは大学的な、決められた前提からしっかり展開する議論はできている。しかしお客様の立場などを、広範囲に検討した議論ができたのだろうか。このような前提のずれは、学生時代ににまじめにした人間ほど、大きくなる傾向がある。

 このような問題点に関しては、同じ厚生労働省でも職業能力開発などの部門も入って、議論してほしいものである。単に、労働時間問題だけに矮小化すべきではないと思う。

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