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2017年2月20日 (月)

朝鮮半島でこれから起こること

 北朝鮮の金正男暗殺は、今までにない危険なものである。従来の、北朝鮮の暗殺は、訓練された工作員が実行していた。従って、暗殺実行者を有効活用するためにも、ターゲットを絞った暗殺であった。
 しかし、今回の暗殺は、外部の人間を上手くだまして実行犯とすることで、多くの「使い捨て」実行犯を手に入れる可能性を示した。これを、読売テレビの山川解説員は「オレオレ詐欺的」と言っている。つまり、オレオレ詐欺で捕まるのは、末端の金の受け取り役などで、これは犯罪集団外の人間のことが多い。オレオレ詐欺が無くならないのは、このように本体の人間が捕まることが少ないからである。
 これを考えると、北朝鮮のテロは、今後新たな局面に入る可能性がある。日本のマスメディアなども、金正恩の気に入らないことを放送していると、暗殺のターゲットになる可能性が出てきた。

 さて、このような危機に対して、一番危険といえる韓国は、政治が混乱し国家としての意思決定もできない。しかしながら、ここで一つの可能性が出てきた。韓国内部に詳しい人間は、
 「韓国の軍隊は組織を保ち、北朝鮮の危機対応の準備をしている。」
と言っている。これを考えると、韓国では北朝鮮または米国の軍事行動などに呼応するか、先駆けて戒厳令の発動による、軍事支配が行われる可能性が出てきた。オバマ政権なら、軍事支配はとことん嫌っただろうが、トランプ政権なら、今の韓国政府よりは軍事独裁がましと認める可能性がある。

 韓国で軍事クーデターは今までも起こっている。私は、このような軍事クーデターが起こりやすい条件を考えてみた。まず一つの仮説は、「軍人というある種のモラルを持った人種に対する信頼」という観点である。軍人は、「自分よりも国のために行動する」という道徳律をたたき込まれる。そして規律正しい行動ができるように訓練する。
 このような行動が、衆愚政治的な「勝手な民衆の行動」を見ている時、ある種の救いに見えることがある。特に外部からの脅威が迫っている時に、政治家たちが自分の権力のための争いをしていると、大衆が「まだ軍人が信用できる」と、軍人独裁を支持する場合がある。
 アメリカのSF「宇宙の戦士」では、このような軍人経験者だけに投票権を与える世界を描いているが、これが描かれた時代は、大統領府にまでソ連のスパイが侵入していたという、共産主義の恐怖の時代であったことを考えるべきである。

 一方、韓国の軍事に対しては、もう一つ別の側面がある。それは「儒教社会」の影響である。韓国の儒教は朱子学であり、文人優位の世界である。言い換えると、軍人蔑視の世界である。口先で平和を唱えれば、世の中が上手くいくと考える朱子学的発想、これで抑え込まれた軍人たちの怒りが、時々爆発する。これに政府の腐敗や、ばかな権力闘争が絡むと、大衆の支持は一気に軍人支配に傾くと思う。

 ただ北朝鮮の脅威を考えると、現状では韓国の軍事政権も、今の混乱よりはましと見えてきた。

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