ご縁のあった人たち

無料ブログはココログ

« 図表が少ない本について | トップページ | トヨタ方式成立のための条件 »

2017年2月26日 (日)

マルクス的な見方しかできないと大切なものを見落とす

 日経ビジネスの最新号に、「トヨタ方式」に関する面白い記事が載っていた。
 主要点は、
   「ジャストインタイムは下請けいじめである」
と言う、共産党国会議員などの執拗な追及の被害の話である。
 ここで興味深い点は、
   「トヨタは下請けなどと言う言葉は使っていない」
つまり協力会社として一体化して生産性向上に取り組んでいる。
という事実が、共産党の国会議員をはじめとする、「トヨタ追及者」には見えなかったのである。この理由は、追及者には「マルクス経済学」などの概念装置の影響で、大企業(=悪徳)の搾取という構図しか見えなかったからである。
 マルクス主義教育が至る所で普及していることを、1980年代には山本七平が指摘していた。しかし、彼はその教育の弊害は少ない。大学を出れば現実に目覚めると楽観視していた。しかし、このような形で被害が出ていたのである。
 もう一つ言えば、トヨタ生産方式は、単純に手法を導入するだけで、できるものではない。会社一体、それどころか協力会社も含めた、関係者全員の思考風土の改革である。これが、理解できない限り、搾取や下請けいじめという批判は、繰り返すと思う。
 考えてみれば、わが国は「和魂洋才」ということで、海外の手法ばかりを学び、その後ろにある哲学を無視していた。このような「技法導入」には、限界があることを、そろそろ知らないといけない。

« 図表が少ない本について | トップページ | トヨタ方式成立のための条件 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: マルクス的な見方しかできないと大切なものを見落とす:

» トヨタ方式成立のための条件 [勉強の方法補充]
 昨日書いた、話に関連して、日経ビジネスの「トヨタ生産方式を作った男たち」の話を [続きを読む]

« 図表が少ない本について | トップページ | トヨタ方式成立のための条件 »