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2017年3月13日 (月)

根本まで踏み込んだ理解は自分のものになる

 先日書いた、魂の抜けた技法導入の話と、SPIなどの対策の話は、少し深く考えると、同じ根っこがある。

  

http://manabizz.cocolog-nifty.com/blog/2017/03/post-4ecc.html
  http://manabizz.cocolog-nifty.com/blog/2017/03/spi-078f.html

つまり、本質を理解せずにテクニックだけを身に着けたものは、その場でしか使えない。例えば、トヨタ方式の「ジャストインタイム」だけとって、取引先に納入時期を厳しく要求するのは、下請けいじめとなって、本質の改善にはならない。トヨタの場合には、協力してくれるすべての会社で、「ムダ排除」ということを徹底させる。そうすると、物を作るのも、本当に必要な時しか作らず、必然的に「ジャストインタイム」が実現する。
 このように経営という広い目で見たときの話が、個人の場合にも成立するのではないかと思う。私が、SPI対策で薦めるのは、「小学校の算数の文章問題を速く解く訓練」である。これは、SPIなどで出てくる問題の中に、小学校の算数の文章問題が存在するから、という表面的な理由だけではない。このような文章問題を解く場合には、出題者の意図を正確に読み取る必要がある。しかも、算数の文章題の場合には、その状況が明確である。例えば、旅人算なら人が歩く速さや距離という話で、何を言いたいかは明確である。このような、明確な意図をきちんと読み取る。このスキルは、これからの長い人間生活において、お互いのコミュニケーションの力として生きてくる。本来これは、現代国語の科目で身に着けるべきかもしれないが、今の国語教育は、高尚なる文学的文章や、長大なる論説文に振り回されている。そのようなややこしいものと向き合う前に、きちんとした算数の文章問題の意図を正確かつ速く読み解くスキルを身に着けることが重要である。
 このように考えると、わが国の現在は、バラバラのテクニックだけが横行し、本質まで理解できていないために、色々な無駄が生じていると思う。

 もっとも、本質に戻ることは、色々と負担が大きいものである。無限の作業に見えるかもしれない。しかし、複数のテクニックの、本質が一つと見えたときの、喜びというものはとても大きなものがある。喜び、それを楽しむと、それが自分のものとなってくる。このような経験がどこかであると、その人は強くなると思う。

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