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2017年4月 6日 (木)

大学の軍事研究について(文系は何をしている)

 日本学術会議が大学での軍事研究に対して反対の意向を示している。この問題に関しては、色々な切り口があるが、今回は文系の軍事研究に関して、議論してみたい。
 新聞などを見ても、理系の大学が防衛省の補助などを受けて、研究することがやり玉に挙がっている。そこで文系の軍事研究に関して、何も言っていないことが、私には不思議でならない。
 例えば、経営学の分野を考えてみよう。組織論などの話では、軍隊組織についての議論は避け通ることはできないのではないか?リーダーシップに関しても同じである。戦場という極限状態でのリーダーシップに関して、議論しておかないと、見落としが出るのではないかと思う。

 さらに心理学などの分野でも、戦争関連の心理学は、色々な成果を生んでいる。私が、少し調べた「一般意味論」の創始者の、アルフレッド・コージブスキーは、最初の研究目的は戦争神経症の治療であった。つまり戦場の体験を過度に一般化しないために「抽象のはしごを下り」個別の違いを認識させる、これが最初の動機であった。
 また我が国でも普及しているNLP(神経論理プログラミング)に関しても、同様の研究意図がある。
 この逆に、戦場においての「洗脳」に関しても、色々な研究が行われている。アメリカの研究では、戦場においても敵を狙って銃を発射できる人間は、5人に1人しかいない、と言われている。そのため、相手の頭上などの弾をばらまいて制圧する、自動小銃が標準装備となっている。このような状況で、一人でも多く、冷静に敵を狙って狙撃する人間を作る、心理学的な研究もおこなわれている。
 なお、旧日本軍は、このような敵兵に狙いをつけて発射する人間は、もっと高い比率であった。従って、一発必中の三八式歩兵銃でも、太平洋戦争初期では、アメリカ軍と十分戦っている。

 このような、戦場心理の研究は、兵士を洗脳して攻撃精神を植え付ける研究として、またそのような兵士の行動を研究し防衛する、可能なら洗脳を解除するなどの、重要な研究課題がある。
 実際カルト集団の心理学的研究は、重要な課題が山積している。日本では、オウム真理教の関係者、特に死刑囚という貴重な研究課題があるのに、無駄に拘束しているだけである。少なくとも死刑囚たちのMRIなどはきちんととっておき、対テロで苦しんでいる世界中で研究すべきではないかと思う。

 少し脱線したが、軍事研究で理系の話だけが出る、わが国は本当に軍事のことが解っているのだろうか?

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