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2017年4月24日 (月)

人工知能に立ちふさがる羽生善治

 今朝のニュースを見ていたら、将棋の羽生善治三冠が、新星の藤井聡太四段に負けた、という記事があった。
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170423-00010017-abema-soci

 藤井四段の今までの対局相手と成績を見れば、彼の天才であることには、間違いないだろう。
 しかし、ライフワークとして人工知能の研究にもまだ興味がある私には、
  「羽生三冠が勝たなかった」
という感じがある。私がこう考える理由は、羽生三冠が、名人位を降りたときから彼の目標が
  「AIソフトに負けない」
に切り替わったからである。
 これは昔、羽生名人に、
  「コンピューターと対局しますか?」
と聞いたら
  「二年ほどすべての対局を休み、コンピュータ将棋を研究したら対局します」
という答えがあったという逸話を踏まえている。

 しかし、時代の流れは速く、既にトッププロ棋士が、コンピュータに負けている。囲碁に関しても制覇されそうな流れである。ここまで行くと、コンピュータ側に、
  「人間相手はつまらない」
と無視される危険性も出てきた。実際、情報処理学会はコンピュータ将棋と距離を置いている。
 ここまでくると、羽生三冠でもぜいたくを言ってられない。そこで彼は、きちんと人工知能を研究している。
 そして、そこから彼の将棋が変わったように思う。つまり、人間相手なら通用する駆け引きを捨てて、『最善の手』だけを求める。勝ち負けにこだわらない。このような変化が出てきたように思う。

 なお、もう一つ別の逸話もある。若き羽生少年が、大山康晴一五世名人と対局した時、大山流の番外駆け引きで、見事に敗退した。この時将棋界では、
 「将来を背負う羽生少年には、出し惜しみなしに番外駆け引きの展開した」
という評判があった。
 今回は、逆の立場になった羽生三冠だが、駆け引きなしの敗退にも、彼の深い想いがあるように思う。

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