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2017年6月11日 (日)

想像力が弱くなるIT技術進化

 天台の摩訶止観を読む時、その説かれた時期である6世紀末ということを、考える必要がある。その当時は、印刷文書というものすら、手に入れるのが難しかった時代である。

 

手書きで限られた文書を写す。
 寺で師の説法を聞く。
 寺にある仏の像や絵を見る。

このような限られた、情報伝達手段しかない時代である。
 この時代では、物事の因果関係などがあるということも、教えるとともに、個人の想像力でそのつながりを知る必要があった。そのために止観の修業を行う必要もあった。自分の行いが色々と影響する、これを知ることから、悪い行いを懺悔するようになっていく。このような教えではないかと思う。

 さて、現在は、色々な教育システムと、IT技術の進化により、皆の行動の影響は、世界に広がるということまで、動画や迫力ある音声付きで提供されてくる。例えば、地球温暖化の話は、少なくとも聞いたことのある人が多いだろう。そこで無駄なエネルギー消費を控える人も少なくない。このように、世界とつながる因果関係を見せているのが、現在の技術である。

 ただし、このような情報が与えられているのが、現在の我々である。6世紀末なら、広く因果関係で結ばれているということを、座禅(止観業)で自ら悟る必要があった。このような知恵を「仏の智慧」ということもできるだろう。自分で見出だしたものだから、しっかりした根がある。
 一方、我々は多くの情報を持っているが、自分で見出だしたり、作り上げたものではなく、与えられたものである。この違いを認識して、
  与えられたものが何であるか?
  なぜそうなっているのか?
といつも考える必要があるのではないかと思う。

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